「イントゥ・ザ・ウッズ」








シンデレラ、赤ずきん、ラプンツェル、豆の木ジャック等、
おとぎ話の主人公たちがダークな世界で邂逅する
ミュージカル映画です。ロブ・マーシャル監督。

私は「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」の楽曲が好きなのですが
同じ作曲家スティーブン・ソンドハイムさんによるこの映画の曲、とくにOPが好きです。

ただし後半かなり乱暴かつ理不尽で眠い展開なので
この話は舞台で見た方がいい作品なのかもしれない。
映画ならではの大胆改変がもっと必要だったのかも。
衣装はよかった。ティム・バートン監督とよく仕事してらっしゃる
コリーン・アトウッドさん。

ジョニデの出番は5分ほどですぞ。

内容ばれ

チャーミング王子とその弟が、自分達の恋心を歌うデュエットがあるのですが、
何故か2人で自らのシャツをバリーンと開いてお胸を見せるのですね。
私は何とか我慢したんですが、
2人ほど女性が「ブフヒー」ってふきだしておられました。
分かる…分かるよ…たぶん同類さんだと思うけど…。
あと非おたくのひとはどうしてあれで笑わずにいられるんだろう…。

魔女が何をしたかったのかよく分からない。
母親魔女と正常な親子関係が結べなかったが故に、
ロールモデルがなく、養女のラプンツェルと距離が取れず、
親離れしようとしている彼女を、自分の容姿の醜さを理由に捨てられると思い込み、
パン屋夫妻を利用して美貌を取り戻すが、結局娘は出て行ったので
絶望して母親の呪いで自殺した…でいいのかな。重い…。

舞台版の感想をネットで漁ってみたのですが、
これ1部は童話世界通常運営のハッピーハッピー展開、
2部で反転して巨人による殺戮と童話お約束崩壊、という構成になっているのですね。
うーん、それだったら色調から演技から前半と後半でがらっと変えるべきだったんじゃ…。

あと元があるので仕方ないとはいえ、
カタルシスを得るシーンがないのは映画的につらいです。
魔女は絶対悪ではなかったし、巨人夫は強盗殺人の被害者だし
巨人妻に至っては夫の敵討ちにきて騙されて殺されるし、
王子様は浮気性、仲睦まじい夫婦の妻は死に、
少年の親は死に、幼女の保護者は行方不明。

エンタメ映画って華のあるシーンと
(大宴会・大軍ワーワー・大きな建造物が壊れる・大災害・強者無双)
カタルシスのあるシーンが
(恋愛が成就して永続する・悪が倒される・善良な主人公が成功する)
不可欠なんすよ…。

おとぎ話・児童文学のリメイクは難しいですね。
赤ずきん、ジャックと豆の木、白雪姫、不思議の国のアリス、美女と野獣、眠りの森の美女、
どれも近年映画化されていますが、大成功と言えるものは特にないような…。
雪の女王はモンスターヒットでしたけどね。









2015.03.18 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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