「アナベル」 「死霊館」に出てきた呪いの人形アナベルのスピンオフ映画です。 アナベルビギニングで、話は前作と繋がっていますが 充分単独で見られます。 ジェームズ・ワン監督からジョン・R・レオネッティ監督にかわりました。 第一子を妊娠中の若い夫婦。 幸福な生活を送る彼等だったが、 隣人の夫妻がカルト信奉者に襲われ無残に殺されたところから 何かが狂い始める、というあらすじ。 お化け屋敷的に、ばーん!と驚かしてくるので カップル、友達同士で行ってきゃーきゃー楽しむの向け。 効果音が異様に大きいので、家庭の再生環境だと 会話が聞き取れなくて、ボリュームをあげたら お化けのシーンで爆音が轟くパターン。 製作費の37倍の興行収入を叩きだしています。 ホラーは安く撮れるのが強み。 だいたい3倍で黒字と聞きますが、37倍だと何字だろう。 ラストばれ ジェームズ・ワン監督・製作作品ではよく 人間の霊と悪魔がタッグを組んで出てくるのですが、 それぞれ所属の違うものだし対処法も違うし、節操ないなーと思っていました。 しかし今作は悪魔+呼び出した悪魔信奉者の霊という理由付けがあって納得。 おばけ出現演出で1つ見たことないパターンがあって、 遠くの部屋から(小)が走ってきて、よっしゃ、あれくらいならばっちこい、と思っていたら 直前の障害物で姿が隠れて、次の瞬間めっちゃ(大)が来て、 らめぇー!ってなるところなんですが(分からん) 手品や視覚トリックみたいな感じでよかったです。 私がお化け屋敷コーディネーターだったら、さっそく使うんだけどなー。 (小)の走る距離といい、(大)の出現場所の近さといい、走る速度といい完璧でした。 ホラーも数学なのかもしれない。あるいはリズム。 要求をかなえたら人質を返してくれるとか、 人間の犯罪者より悪魔の方が余程紳士的だなと思ったんですが、 友のために自分を犠牲にする尊い精神に、神は奇跡を起こす というような説法が2回あるので、 もしかすると最後に救ってくれたのは神って言いたいのかもしれないです。 でもそれ、神が生贄を必要とするってことで却って怖いような…。 ホラー映画で驚き役が夫婦だと、進行の都合上 夫はすごいワンマンだったり、奥さんを全然信じなかったりしますが、 この夫さんはこれまで見たなかで一番草食系だった。 奥さんの希望は全部かなえてあげて、何でも言うことを聞いてあげる。 こんな都合のいい夫いるか?非実在夫なんじゃ?って疑ってました。 「死霊館」のときも確か書きましたが、 実際のアナベルはもっと単純な顔立ちの愛らしい人形です。 でも「見たら呪われる絵」とかとセットの画像があるので 検索には注意が必要です……。 2015.03.06 サイトに掲載 2015.12.30 再掲載 戻る |