「ジャッジ 裁かれる判事」








リーガルサスペンスだと思っていたら違って、
厳格な判事の父親と、反抗的な弁護士の息子の、
関係修復、家族再生の物語でした。
「有栖川有栖の映画はミステリー」最終回で紹介された映画です。

突然亡くなった母の葬儀のために帰郷した主人公は
兄や弟との再会を喜ぶ間もなく、相変わらずつらく当たってくる父親と衝突し、
すぐに出て行こうとするが、
そんな父が殺人容疑で起訴されるという話を聞き彼の弁護を申し出る。というあらすじ。

劇的な出来事があって父よ!息子よ!ってなるのではなく、
歩み寄って、ちょっと考えなおしたり、でもやっぱり失望したりと
じわじわ前進後退するのがリアルでした。(駄目押しのエピソードはありますが)
微妙な表情で感情表現するシーンが多かったので
役者さんの腕の見せ所だなという感じ。

内容ばれ

私はてっきり最初に車を取り上げられたロクデナシ夫の犯行で
弟の撮っているフィルムにその証拠が映っていた!って流れだろうなと思っていたら
全然違った!!

父も息子も1つ言われたら倍にして返す性格で、
しかも普通はこれは言っちゃいけないとセーブするような事も
躊躇なく言い放っちゃうし、父親は癇癪持ちだし
これクッション役のお母さん大変だよっていうか長年のストレスで…。

お父さんにするなら「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」のお父さんの方がいいです私は…。

飴や、国旗や、アジサイ、釣り等々、細かいアイテムやエピソードをこれでもかと重ねてくる
血のつながりや家族の歴史の描き方は圧倒的です。

本筋とは全く関係ないが、RDJの元カノがお店を持とうと決意したときの貯金額が
4000ドルで、アメリカ人の貯蓄についてまたしばらく考え込んでしまった。
それと、200万円くらいの資金でカフェをオープンさせたって事だろうか。
田舎だから土地が超安いとしても店舗は…店舗も安いのかな?
日本だったら10倍の資金があってもあの大きさのカフェは買えないよな。

舗装された地面ではなく芝生に吐けば服の裾に飛沫がかからない。豆知識。
ていうか口からヴェェェェェェってする映画を3本連続で見た。不思議な偶然。
(チャーリー・モルデカイの予告も…)








2015.01.28 サイトに掲載

2015.12.30 再掲載





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