「紙の月」








銀行員の主婦が、ふとしたきっかけから
大学生と不倫を始め、
顧客のお金に手を付け、変転していく様子を描いた映画です。
「桐島、部活やめるってよ」で
「このひと、めっちゃ巧い!」と思った吉田大八監督の作品。
優しいが少し無神経な夫、
若くない女性に対する職場の扱い、
顧客からのセクハラ、等々
不倫に至るまでの圧迫の表現が洗練されてました。
明るくない内容ですが、不思議と悪くない後味は桐島と共通しています。
でも登場人物の年齢が高いため、桐島よりは重め。

内容ばれ

夫から時計を贈られるエピソードとかよかったですね。
彼の少し無神経なところと、何も言えない主人公の性格がよく出てた。

そして小林聡美さん、いい演技でした。
彼女は主人公の対の存在で、桐島における宏樹と涼也のような関係なのでしょう。
彼女が存在するので、主人公に対して否定的なラストではないと感じられます。

原作ではたぶん普通の、ちょっと裕福な層の女性として主人公は書かれていると思うのですが、
映画では少し異様なメンタリティの持ち主であることを匂わされています。
(他人の言っている事をオウムのようにそのまま喋っているシーンがやけに多かった…)
自我が薄いゆえに周囲に対して従順だけれども、
同じ理由により倫理観が希薄であるという。
ソシオパスとも違いますね。病ではなく性格?女性特有の。

走るシーンがとても綺麗だったので、
「なるほど、このシーンのために足の綺麗な女優さんを選んだのだな」
と思いました。

全然関係ないですが
プリントゴッコって消耗品の生産も終了してますよね?あれは類似品の何かなのか。
あとクリニーク、これ逆にイメージダウンやないの!(笑)








2015.01.08 サイトに掲載

2015.09.30 再掲載





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