「ゴーン・ガール」 フィンチャー監督のサイコサスペンスです。 後味が非常に悪いので、カップルや家族などでは見ない方がいいです。 男女の意見は割れます。特にカップルには鬼門映画でしょう。 (ディベート大好きカップル以外) スタイリッシュ映像は今回抑え気味ですが、 それでも監督の得意分野なので熟練の腕前がたっぷり楽しめます。 5年目の結婚記念日にニックが帰宅すると、 そこに妻の姿はなく、室内には荒らされた形跡があった。 警察は失踪事件として調査を開始するが、 ニックの行状が明らかになるにつれ、警察はニックに疑いを持つようになり、 マスコミの報道は日に日に苛烈なものになっていった。というあらすじ。 内容ばれ 登場人物全員、あまり好きになれなかったので、 誰にも感情移入せず見ていたのが良かったようです。 そんなにつらくなかった。 あと「ニンフォマニアックVOL2」を最近見ていて、 後味の悪さに対する防御力がMAXだった。 女はパートナーの男に合わせて自分を変える。 という妻の独白部分で、最初に出てきたのが 男がオタクだったら、という例だった。その次が脳筋。 アメリカでも脳筋はモテなくなったとは聞いてたけど オタクが増えてるのか? オチバレ 立ち上がって「異議あり!」と言いたかった…。 だって、あの別荘の使用開始日は証言と食い違っているのだから 水道ガス電気の使用状況を調べようよ…。 別荘内の録画された映像も日数が足りない筈だよ。 他の場所にいたのならそれはどこで証拠は何? 誘拐されたと証言した日の同級生さんは何か別の事をしていた筈ですよ? 絶対証言してくれる人が出るよ。 本当に誘拐犯だったなら、移動手段はたぶん車で、 目撃情報やカメラに記録が残るよ。走行距離に給油に。調べようよ。 同級生さんに事情を話した日のレストランのカメラや、 お客さんによる目撃情報もある筈。 あとクレジットカードの使用記録。婦人用品を買い始めたのは何日か。 ……右 京 さ ん が い れ ば ! って思いましたね。 そうしたら今頃花の里で例のテーマが鳴って 「僕は結婚がどういうものか分からなくなりましたよ……」 とかカイト君が言っておしまいだったのに。 原作小説は分からないけど、映画はたぶんミステリ要素は主流じゃないから これでいいんでしょうけど…。 考えたんですけど、「ローズ家の戦争」みたいな解決のほうが 遥かにまともで健康的でハッピーですね。 殺し合って死人が出た方がまだましな場合ってあるんだな。 地獄の釜の蓋が開いて、 ミソジニストとミサンドリスト、関ヶ原の戦い! みたいな映画感想が飛び交うかな…どうかな…。 あるいはアナ雪のエルサと比較されたりとかするのかな…。 「もう浮気はやめる」的な男性の感想を読んで そういう見方をするならこれは「危険な情事」のハイエンド版だな…と思いました。 さーて来週のサザエさんは 「ハイスペックなのにフリーなひとは、それなりの理由があります」 「ハイスペックな配偶者を持って、 そのうえ若いのと浮気とか調子こいてると地獄を見るよ!」 「カツオおおあわて!」 の3本です。 来週も見てくださいね。 原作者(兼脚本家)さんは女性で、 夫さんと息子さん、猫と暮らしてらっしゃるそうです。 2014.12.17 サイトに掲載 2014.12.27 再掲載 戻る |