「記憶探偵と鍵のかかった少女」 ホルヘ・ドラド監督 アメリカ・スペイン合作 人の記憶を覗く能力で事件の全貌を調査する探偵がいて、 証拠能力としては弱いけれど社会的に認知されているという設定。 主人公は妻を亡くして休養していた探偵。 復帰して最初の仕事は 学校で3人を殺害しようとし、 自宅で軟禁されている富豪の娘の記憶を視ることだった。 果たして少女は被害者なのか?それとも邪悪なサイコパスか? というあらすじ。 スペインの監督さんで、たぶん本作がハリウッドデビュー。 油絵のような重い色調が美しかったです。 オチばれー 「イノセントガーデン」7割と「インセプション」3割な感じ。 サイコパス無双。 まあでもあんなピュアそうな人生に疲れた美禿中年探偵がやってきたら 私でも「こいつはちょろいな」って思います。 私の見ている範囲では、評価イマイチ100%だったので ハードルを最低値にして見に行ったのですが それが幸いしたのか結構楽しめました。 おまけのプチデザート的などんでん返しもあったし、 後味も何故かそんなにわるくなかったですし。うん。 つい最近ソシオパスの人のAsk Me Anythingを読んだばかりなのですが、 専門医にかかっている。そうでなければ何人か殺していただろう。 友人はいる。しかし彼等を含めて周囲の人間に対しては何の感情もない。 時々彼等をコントロールして争わせたり競わせたりするって書いてたなあ… などと思い出しました。 普通の人間がソシオパスにコントロールされるのを防ぐのは確か非常に難しくて、 1人の人間だけと長期間頻繁に会う状況を作らないようにするという対策しかないと 何かで読みましたが(色々な人間に会うようにする。頻繁に会わない。期間をあける) この映画のマーク・ストロングさんはあまりに無防備だし、 病み上がりをあんなやばいのにぶち当てるとか、どう考えても社長が悪いよね。 あと利害のない多数決はやっぱり正しい。 2014.10.06 サイトに掲載 2014.12.27 再掲載 戻る |