「アバウト・タイム
    〜愛おしい時間について〜」








代々男性にだけタイムトラベル能力が受け継がれる一族の青年が、
その能力を使って恋愛や周囲の人々の為に奔走し、
やがては人生について、家族について考えるようになるという内容です。
主人公も、その彼女も、妹も、お父さんもお母さんも伯父さんも下宿先のおじさんも、
みんなキュートでちょっと(かなり)変わっていて、ユーモアのセンスがあるので、
好きにならずにはいられません。
理不尽な不幸の起こらない、人間の嫌な面が描かれない「バタフライ・エフェクト」という感じです。
そのかわり時間遡行の法則は、ちょっとゆるめ。
主人公はビル・ウィズリーを演じた人ですよ。このひと不思議にウィズリー顔だわ。

「ラブ・アクチュアリー」の監督脚本リチャード・カーティスさんの作品なので
あれが好きな人はこれもお気に召すかと思います。
昨年「アバウト・タイムで引退するー」って発言なさったそうなので、
もしかするとこれが最後の作品かもしれません。

ラストばれ

主人公の家族が最高です。たとえどんな天候でも
毎日海辺でピクニックを楽しみ、週に一度は庭で映画の上映会をする。
伯父はいつもフォーマルスーツだし、妹はいつも裸足。父は卓球が大好き。
お父さんのビル・ナイが特にいいです。
この能力で金儲けをしようとすると不幸になると主人公にアドバイスをして、
自分自身は能力を読書のために使ったという、無欲で妻を心から愛するお父さん。
お母さんも面白い。やっぱり夫を愛していて、
息子の連れてきた彼女に「美人すぎる子はだめ。ユーモアのセンスを磨かないし心はねじれていくし」
「それであなたの欠点は何?男を操作する手管は?」とか言い放っちゃうお母さん。

主人公の下宿先の脚本家ハリーもかなりいい味のひとです。
最初は「お前なんかしらん!出て行け!」という最悪な出会いだったんですが
いつしか主人公とも仲良くなって(たぶん)
主人公はハリーの為に自分の恋愛のチャンスを1度潰してしまうし、
ハリーも文句を垂れながら主人公の子供の誕生会に参加したりする。
というか主人公の一家のイベントごとに100%参加です。

メインの主人公の恋愛は文句なくかわいい。
能力を使って彼女の好むように幾らでもやり直せるので
そこのところはちょっと洗脳っぽいと思わなくもないですが
再会した初恋の金髪美女に泊まって行けと言われて、
はねのけて彼女の元に帰れたというのは並大抵のことではないので許す。
あと交際期間の長い彼女のストリップにあれだけ興奮できるとは天晴れなやつだ(笑)。

時間移動については「戻るだけじゃなくて帰ってこられるのかよ?」
「1人限定じゃなくて他人も連れて行けるのかよ?」
とか、
赤ちゃんが生まれる前に戻ると、赤ちゃんが違う子になっちゃうというお約束も、
ラスト主人公が少年時代に戻っちゃってたのは、
あれはお父さんの力を使ったからセーフということ?
等々、ちょっとゆるいめだなあという気はしましたが、
メインは男女愛と家族愛だろうので、まあいいです。
あと最初に娘ちゃんが息子ちゃんになったときにやったように、お父さんに会ってから、
更に戻ってタイムスリップをとりやめたことにすればいつでも会えるのでは…と。


時間もの洋画の個人的リスト
「バタフライ・エフェクト」
「イルマーレ」
「ジャケット」
ドニー・ダーコ」ねたばれかもしれないので伏せる。
「シャッフル」
「きみがぼくを見つけた日」
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
「アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜」←new









2014.10.02 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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