「イヴ・サンローラン」 21歳でディオールのチーフデザイナーになり、 26歳で自分のメゾンを持った天才イヴ・サン=ローラン、 彼の独立を援助し生涯にわたって彼を支え続けたパートナーのピエール・ベルジェ、 2人の関係を描いた恋愛映画です。 恋愛のきらきらした美しく貴い面と、 汚ならしく残酷な面の両方が描かれます。 それと、世界トップレベルの才能を与えられるというのは、 どんな恐ろしいデメリットがあるのか、 その天才と恋愛をして支えるというのは どういう事なのかも見せつけられます。 内容ばれ 天才で、美貌をも持って生まれたイヴは自分で言っている通り すごく意地の悪い部分があるんですが、 イヴを助けて、イヴの家族にも気を遣い、尽くしてくれているピエールに 「寄生虫」って言い放てるのがすごい。 酒におぼれ、薬におぼれ、徐々に精神の均衡を失い、 美しいものに弱く、一時の享楽に弱く、 (お互いさまなんだけど)浮気を繰り返し、 ピエールに面と向かって浮気相手の美しさを賛美する、 そんな彼と添い遂げるって壮絶な人生ですよね…。 2人の名前で検索すると、老境の仲睦まじい リアルの2人の写真が多数出てきてしみじみします。 (この映画はピエール氏が監修している) 特筆すべきはイヴ役の俳優さんの頑張りでした。 眼鏡の位置を直す仕草、すごくすごく繊細で多くを物語ってた。 2014.09.14 サイトに掲載 2014.12.27 再掲載 戻る |