「アップサイドダウン 重力の恋人」







監督脚本フアン・ソラナス

フランスとカナダ共同制作。
接近して存在する双子の惑星、
ただしその重力は、各々の星の生物と物質にしか作用せず、
相手の世界は逆さまになって頭上に浮かんでいた。
片方の惑星は富み栄え、もうひとつの惑星は貧しく差別されていた。
ある日、山の頂で逆さまに降る雨を見ていた少年は、
頭上の世界の山の頂にいる少女と出会う。というあらすじ。

上下逆さまの世界の男女の恋の物語です。
つい最近上下逆さまの映画の感想を書きましたが
(2014/08/31日記「サカサマのパテマ」)
この2つの映画はねたが同じです。
http://news.ameba.jp/20130906-223/
日本公開時期も同じなのでややこしかっただろう。(カナダ公開はその1年前だけど)
同じなのは設定と、重力の違う男女が逆さまになって抱き合い
空を飛ぶシーンくらいなので、
ぱくりとかそういうキナ臭い話では多分なさそうで何よりです。

映像の美しさでは「アップサイドダウン」
お話がかっちりしているのが「サカサマのパテマ」
この映画では色調補正のかかった、イメージの美しいシーンが沢山ありました。
上下で人が踊っているダンスホール、
上下で人が勤務しているオフィス、
ふわふわと飛んでいくパンケーキ、
逆さまのカクテル、
上下2つのコートを使った球技、
さかさまの雨雲とさかさまに降る雨、等々
ちょっと児童文学風でもありました。

お話はすごく普遍的なラブロマンスです。

オチばれ

反重力物質を、たるみ取りクリームに使うという発想は
「こやつ天才か」って思いましたね。「そこからかよ!」とも思いましたけど(笑)。

でもこの監督さんは細部を考えるのがおそらく苦手な人で
分かるわ〜などと勝手に親近感を持ったりしました。

双子の惑星を巨大ビルで連結したりしてましたが、
あの星、昼と夜があったから自転してるとして
ビルは地軸の延長線上にあって、2つの惑星はまったく同じスピードで自転してるの!?
とか、
デートのとき女性を肩車してたけど
女性は足だけでさかさまの自分の体重を支えないといけなくて、
キャッキャウフフどころではないんじゃないかな…
とか、
妊娠したから重力が変わった!って女性が下の世界に来てハッピーエンドだけど、
出産したら元に戻るのではないかな…それ…
とか
突っ込みだしたらきりがないので
考えずに見た方がいいです。











2014.09.11 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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