「50/50」







27歳の主人公はがんを宣告され、闘病生活を余儀なくされる。
その生活の中でガールフレンドや、親友、母親との関係が変化していくという話。
がん治療ののち生還した脚本家さんが話を書かれたそうで、その経験から
希望ある、明るい闘病映画を目指されたとのこと。
なので軽快な音楽が様々なシーンで使われ、
悲惨なところは薬をキメた主人公がハイになって目撃したり、
親友が超弩級のナンパ男だったり、
暗くならないよう、演出に工夫がされています。

内容ばれ

で、この映画のおかしなところは主人公の親友のナンパ男です。
最初から主人公のガールフレンドに対して攻撃的なのですが、
浮気の現場の証拠写真を撮影して主人公に見せ、破局のきっかけを作ります。
彼女の残して行った絵画を空き地に立てかけて、
主人公と卵を投げたりナイフを投げたり、最後焼いたりします。
主人公の病気をダシにナンパをしたりしますが、献身的に尽くします。
俺がお前の彼女だったら30分に1回、口でしてやるし
クッキーも焼いてやるのに!とか言います。
……うん?
そしてナンパ男の家に行った主人公は、
癌患者との向き合い方を書いた本を偶然見つけ、
しかもその本はかなり読みこまれています。
これって普通恋人キャラクターに使用されるエピソードじゃないかな…。
なんかテーマとしては闘病よりも、男の友情は永遠!だったような…。

髪を剃ってスキンヘッドになった自分を揶揄して
ヴォルデモートって言ったり、グリンゴンの名前が出たり
手術の傷あとを「SAW」に譬えたりする映画ねた面白かった。









2014.09.03 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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