「るろうに剣心 京都大火編」







前作よりあきらかに予算が増えて派手になりました。
大友啓史監督と谷垣健治アクション監督がタッグを組まれると
重厚な色調とトリッキーな戦闘が、いい化学変化を起こして見応えある映像になる気がします。
(単体でなさったお仕事もそれぞれ見ましたが、一緒になった時ほどではない…)
前作でアクションをかなり評価されたので、今回はアクションにつぐアクション、
その合間にちょっと話が進む、というバランスです。
原作をまったくご存じない、アクションがお好きではない方にはつらいかもしれません。
でも原作お好きなかたは見ておくべきですよー。

手加減なしの舞台発声で後輩連中を圧倒しまくる藤原達也さんの志々雄さまや、
手足の長い抜群のスタイルでポン刀持ったらチート感ばりばりの伊勢谷蒼紫など
新登場人物はそれぞれナイスキャスティングなんですが
中でも「漫画の中から出てきた!?」って錯覚するくらいクオリティが高いのは
神木隆之介くんによる宗次郎です。
むしろこんなに似てたら気持ち悪い!ってくらい似てる。

あと御庭番衆の翁役の人がめっちゃ綺麗な筋肉のついた上腕を出して
ばりばり格闘なさっていたので気になって調べたら
舞踏家、俳優と幅広く活躍なさっている田中泯さんという方でした。
69歳!(47RONINにも出てらした)
猫を抱いてらっしゃるシーンでは、腕の中の猫すごく緊張してたけど、殺気が出てたのかしら…(笑)


内容ばれ

・宗次郎の暗殺シーン、剣心VS宗次郎、蒼紫VS翁が好き。
・縮地の表現それなの!?って意表を突かれた。
・剣心をぶん殴っておいて倒れないように支えるさのすけのシーンも好き。
 でも今回さのすけは良いところなかった。後編では活躍できるといいな。
・蒼紫さまは本筋とは関係ないところでずっと暴れていらしたせいで
 ちょっと足りない子みたいだったので、後編では知性を取り戻してほしい。
・志々雄のコスプレをしたニセ志々雄集団は、
 あれは笑うところだったのだろうか…。
・「ござる」じゃねーよ、その喋り方がむかつくんだよ!
 てきな、言ってはならない剣心語尾へのdisが炸裂。
 さすが志々雄さまだぜー。
・最後の「謎の男」がすべて持って行った。
 スタッフロールの役名も「謎の男」だった。
 そのヘアスタイルでモロばれやないですか師匠!随分垂れ目になって師匠!
・今回もすてきロケ地がいっぱいでした。
 熊本の八千代座は最初の人斬り抜九斎のお芝居を見てた所ですね。
 同じく熊本の万田坑は最初に突入した志々雄さまのアジトかな?
 山形の小物忌神社は真打が奉納してあった神社、
 滋賀の日吉大社は床下のアクションで使われた…?
 前回も出てきた好古園は、巴の過去シーンで使われてるんですね。
・今回も最後に動物虐待してない云々出ましたが、
 ますます分からない…馬とかのことかな?

予告編
http://www.youtube.com/watch?v=D-vy1JGodjQ

ちなみに後篇に続くので、映画は途中で終わっています。
そのことに衝撃を受けた人が帰りにすごく口汚く罵っていたのを聞いたので
念のためごちゅうい。









2014.08.04 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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