「アルバート氏の人生」 19世紀、高級ホテルで働く中年男アルバートは、 実は男性でなく女性で、彼女は救貧院送りを避けるために、 そして1人で食べていける職を得るために、 少女の頃からずっと性別を偽って生きてきた。 しかし日雇いのペンキ職人ヒューバートと相部屋になったことから 彼女の人生に転機が訪れる。 ねたばれ 不思議な映画です。もとは舞台劇だったそう。 女性が1人で生きていくのがほぼ不可能だった時代に もしこういう方法が取れて助け合って生きるのが可能だったら…という空想物語。 ヒューバートは普通のイケメンにしか見えなかったのでびっくりした。 アルバート氏は積極的に人と関わってこなかったせいで、 信頼に足る人物とそうでない人物を見分けるスキルがなくて、 夢のために一生懸命貯めたお金で女の子に高級嗜好品を買わされたり、 それを女たらし男に横流しされたりとか あのあたりはフラストレーションが溜まりました。 慎ましく善良に生きてきたアルバート氏が最後に報われるわけでは全然ないので 物語の登場人物には行いにふさわしい結末を望む、私のようなタイプは ちょっとワナワナしてしまいますが、不思議と暗いばかりではない印象です。 (お金のことは許せないけど!結局ヒューバートの手に渡るって考えればまあなんとか…) 2014.07.30 サイトに掲載 2014.12.27 再掲載 戻る |