「渇き。」







地雷映画だろうなーと分かっていて見ました。
深町秋生さんの原作「果てしなき渇き」が
第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しているので
一度読んでみたかったのですが、
私が確実に途中で読むのを投げるだろう内容なので
逃げ場のない映画版を見てみました。地雷だった!やっぱり!

えーと同意を得ない暴力的な性行為がともかくたくさんあります。
男性も2人ほど被害にあっているシーンがありました…男女平等…。
義務教育期間中の児童に対する淫行も盛りだくさんです。
主人公はクズの中年男です。
うーん、韓国映画…「オールド・ボーイ」と
イギリス映画の「フィルス」を足して3で割ったような…。

事件を起こして警察を依願退職し、妻に逃げられ、警備会社に勤める主人公は
ある日別れた妻から、娘が失踪したという連絡を受ける。
彼女の行方を追っているうちに、主人公は
グロテスクな娘の本性、何人もの人間を破滅させた恐ろしい怪物と
向き合うことになるというあらすじ。

ねたばれ

どうせ近親相姦なんでしょ!
ハイ出た!娘が誘ってきた!ワァー魔性ですね!とか
後半は怒りながら見ていました。
逆に娘に奪われて開発されて俺は…とかだったら平服したんですけどね…。

役者さんはどなたも頑張っておられました。
特にどんな陰惨なシーンでもずっと笑っていた刑事役の妻夫木さんが怪演だった。
話の中心となる娘さん役のひともすごい存在感。
そういえば娘の本棚が一瞬映って「あ、私の好きな系統の本ばっかり!」
って思ったのですがタイトルが見えたのが「ずっとお城で暮らしてる」だけだったので
動体視力の衰えを自覚しました…。

監督の女性ファンは、今回かなり離れたと思うんですが、
それも覚悟の上でどうせやるなら
もっと深刻に狂った作品を原作にしてほしかったな。

私、タランティーノ監督等の描くところの、クズが大はしゃぎして
人を殺しまくって血がバシャーって出る世界は平気なんですが
アジア系のクズ無双はなぜか苦手です。
「ワーイ!クズ楽しいワーイ!」と
「クズな俺、さいていだぜ…でもみんなそこにシビれてるに違いないぜ…!」の違いかな…。
あと湿度な。アジアのクズ映画、なんかべちゃっとしてる。










2014.07.10 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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