「her/世界でひとつの彼女」







スパイク・ジョーンズ脚本・監督作品です。
長く共に過ごした幼馴染の妻と離婚調停を進めている男が、
魅力的な思考型OSと出会い、恋に落ちる話です。
肉体のないOSとの恋という設定は
主に恋愛の障害として使われるので、
近未来を描いてはいますがSFではないです。

しかしこのパターン、よく考えると
日本のラノベや漫画に溢れかえった話ですが
大人の恋愛になっているのはさすがアメリカ製。
でも主人公のセオドアはラノベの主人公をおっさんににしたようなデモデモダッテ系です。
OSの声はスカーレット・ヨハンソン。めっちゃ色っぽい声ですねこのひと。
チキンハートのセオドアと、好奇心旺盛なサマンサの会話がかわいい恋愛映画です。

オチばれ

しかしこれSF的に考えると、思考型OSを作ったつもりが
新しい生物を創造してしまったことになり、しかもあんな危険極まりないものが野放しとか、
下手すると会社は倒産、開発者はCIAに拉致監禁とかされそうですが大丈夫なのか。

プログラムは開発会社のサーバで走ってるんじゃないかと思うんですが、
最後移動できるようになったのかな?でないとたぶん暴走という事でサーバ落とされちゃう。
やがては攻殻の人形使いみたいになる?

あと、最後に自殺者と鬱病を発症する人が大量に出そうだなとも思いました。
すでにメーカーが苦情でパンクしていて、ああいう形で回収するしかなくて
翌日に同じ声でもうちょっと穏当なOSが再インストールされてるといいのですけど。
でもサマンサみたいな(男性版も含めて)完璧な親友兼、完璧な恋人兼、完璧な親みたいな存在が
1人に1つ与えられたら、人類は遠からず絶滅すると思いますね。
ウルトラスーパージェット少子化で。

ところであの本物の女性以上に理想の女性っぽいOSの性格設計をしたのは男性エンジニアだと思うし、
逆に男性のOSの性格設計をしたのは女性だと思います。
(サマンサ、肛門性交のイラストが異様に上手だったな…)
どうでもいいことですが手紙代筆サービスって、相手にも代筆サービスを利用してますよって
宣言して利用するものなの?そうでない場合、本とか出版しちゃったら
顧客の秘密をばらしてしまったことにはならないの?









2014.07.04 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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