「ノア 約束の舟」







みんな知ってるノアの方舟のお話を、
ダーレン・アロノフスキー監督が壮大なスケールで描きます。
エマ・ワトソンが出ているので見に行った。
キリスト教徒、あるいは年配の男性なら感動できるかもしれませんが
仏教徒、または女性にはかなりしょっぱい内容なので覚悟が必要です。

内容ばれ

・正直壮大すぎてOP早々「そこからですか?」って思った。
・映画のオリジナル要素は主に2点。
 1.カインの子孫トバルカインが人間の悪徳の権化となって民衆を率いて舟を奪いに来る。
 2.ノアが、人間は悪だと判断して自分達一家も繁殖せずに死ぬべきという決断をする。
 前者は例によって演説!合戦!わーわーわー!なんですが、後者がきつい。
・エマ・ワトソンさんはノアの長男セムの嫁なのですが、
 子供の頃に腹に怪我をしたせいで子供が産めないのです。
 なのでそのことで悩んで「夫には子供を産める本物の女が必要!」って泣いたりします。
 抜群の映像美で描かれる発言小町案件です。
 姑も「息子が子孫を残せないなんてひどい!」って、
 ノアのおじいちゃんで神通力を持ったメトセラに相談に行きます。
 おじいちゃんは気のいいおじいちゃんなので、よっしゃ!と
 エマ・ワトソンの不妊を治してくれます。えー!?
・わーい!って励んで妊娠した喜びもつかの間、人類死すべし思想に憑りつかれたノアが、
 「生まれた子供が男だったらいいけど、女だったら繁殖するので殺す」
 とか言い出します。方舟の中でも常にエマ・ワトソンを見張っていて、
 若夫婦が逃げようとすると脱出艇に放火したりします。
 生まれた子供は当然女の子なので、刃物を持ってエマ・ワトソンを追い回します。
 閉鎖空間で父親の頭がおかしくなって
 ピャーピャー泣いてる女を追い回すこのパターン知ってる…
 と思いましたが「シャイニング」ですね。
 もういいじゃない。そのラッセルは海に還そう。
・ところでこの一家にはもう1人おかしいひとがいて、それは二男のハムです。
 元の物語では、息子3人にそれぞれ嫁がいる設定なのに、
 映画では嫁がいるのが長男だけなものだから、この人はともかく最初から最後まで
 ずっと「僕も女がほしい、女をくれ、女、女」と首尾一貫していて清々しいです。
 兄と兄嫁が絡み合っている所を覗き見したり、
 洪水が始まりつつあるのに悪徳の街まで女を探しに行ったりします。
・洪水のあと、酔ってマッパで寝ているノアの姿を、長男と三男は慎み深く目をそらしたが…
 というシーン、世界洪水を乗り切ったあとでおっさんが全裸で寝てようが踊ってようが、
 本当にどうでもいいという謎のエピソードですが、映画にもちゃんとありました。
 なぜいれたし!?
・良かったところも書こう。
 シェムハザを始めとする堕天使たちが、この映画では「番人」として登場し
 岩の巨人のような姿をしていて、ノアの舟作りを手伝ってくれます。
 というか舟のほとんどを作ったのはこの人たちだし、暴徒から舟を守ったのもこの人たちだ。
 かわいかった。
・あとおじいちゃんのメトセラもかわいかった。ずっと「野いちご食べたい」って言ってた。
 アンソニー・ホプキンスさんは座って喋るだけでも大変そうだった。大丈夫だろうか。
 映画に箔を付けたいのは分かるけどあまり無理をさせないであげて…。
・ノアの息子たち、それとエマ・ワトソンさんは全員美形だった。
 あほのハムもローガン・ラーマンが演じたのでやや許せた。
 特にセムの子供時代を演じたギャヴィン・カザレンニョくんが美しかった。
 Gavin Casalegnoで画像検索!

・宗教団体から資金でも出ているのかと思ったけどそうでもないっぽい。
 (監督が長年温めていたプランらしい)









2014.06.20 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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