「崖っぷちの男」







ダイヤを盗んだ罪で刑務所に収監されていた元警官が、
父親の葬儀で仮出所した際に逃走し、行方不明になる。
そして彼は高級ホテルの21階から外壁に出て道行く市民の注目を集める。
彼には自分の無実を証明するという目的があった。
監督はドキュメンタリー畑のアスガー・レスさんで、
長編フィクション映画は今作がデビュー。
主人公がサム・ワーシントン、その弟にジェイミー・ベル。

予算は大作映画の5分の1程だし、広告も地味だったので
興行収入はいまいちだった。劇場の取り分を考えると
製作費を回収できていないのではないかと思われます。
でも主人公の男が高層ビルから身を投げるか投げないか、
交渉人の女との駆け引きや、水面下で進行する計画が、
よく練られた丁寧なサスペンスだったので、隠れた良作です。
地球の命運をかけた闘いや、宇宙崩壊の危機みたいな映画しか
劇場でやらなくなったら寂しい。

内容ばれ

仲良し兄弟ほほえましい。
序盤は仲悪い兄弟を装っています。
そして弟は兄貴を助けるためにすごい頑張るのですが、
そのミッションを恋人の彼女に手伝ってもらいます。
割とお兄さんの運命がかかってるんですが、
彼女とキャッキャウフフな会話が延々続いたりして
その妙なゆるさ加減が良かったです。
なんかこう、ラストで「お前の恋愛映画かよ!」みたいなオチかと思わせて
もうひとつサプライズがあった。それも良かった。











2014.02.06 サイトに掲載

2014.12.27 再掲載





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