「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」






吸血鬼ものなのですが、どちらかと言えば
吸血鬼<夫婦愛なので、
美意識の高い「ツレがウツになりまして」(吸血鬼版)という感じ。
アダムとイヴは何世紀も連れ添った吸血鬼の夫婦で、
現在は人間を襲わず、血液を購入して生きている。
音楽や文学、美しいものをこよなく愛する彼等、とりわけアダムは
人間たちのあまりの下品さ、野蛮さに厭世的になっている。
というあらすじ。

「トワイライト」がティーン〜20代向けなのに対し
こちらはアラサー以降向けです。
ひっそりと夜を生きる吸血鬼の夫婦が、
チェスをしたり、音楽を聴いたり、ダンスをしたり、ドライブをしたり。
そして満月や、廃墟や、楽器の美しさを共に喜び、仲良く毎日を過ごします。

ねたばれ

・彼等があんなに愛し合っていられるのは、普段離れて暮らしているからだと思う。
・ティルダの美しさは天井知らずで、長い手足にまっ白な肌、白蛇の精みたいでした。
 カジュアルな服を着ていても、中世のドレス姿でいるような気品があった。
・トム・ヒドルストンはやや抑え気味というか、譲った演技だったのかな、
 でもアダムの面倒くさい感じを熱演されてました。
 美意識の高さって中2病と非常に近いところにあるのですね。ふふ。
・「クリーブランド出身か?」は分からなかった。
 その地域の人は得体が知れないという意味?
・視覚モチーフは回転なのね。
・イヴが書籍を選択しているシーンで日本語の小説があった。
 でも作品までは分からなかった!女性のセリフがあるな…くらいしか。
・血のアイスキャンデーには目玉がポーンした。はじめて見た!
 吸血鬼のクックパッドがあればね!
・エジソンよりテスラ推しなのね…うん分かるわ…。
・イヴの妹エヴァは、他の吸血鬼ものだったら粛清されているところ。
・イヴは、エヴァの享楽的で前向きな面も理解できるし
 アダムの悲観的で繊細な面にも同調できるし、精神の面積の広いひとなのだな。
・最近覚えたばかりのイエーガーマイスターの名が出てきた。
・アダムは、犬のように無心に忠実なマネージャーに冷たく振舞っていたくせに
 あんなことになって一番しょんぼりしているのも彼だった。かわいい。
・タンジールってモロッコなのかー。
・マーロウに関しては家に帰ってから検索しました。
 謎に満ちた人生の方ですね。(シェイクスピア盗作説採用なのかな?)
・たぶん映画内の選曲のセンスとかすごくクールなのでしょうけど、
 残念ながら私に素養がなくて分からず…ざんねん。








2013.12.27 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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