「クロニクル」






高校生3人がある日突然超能力を得て、それがきっかけで仲良くなり、
色々な遊びを思いついては実行し、大笑いし、楽しく過ごしているが
やがて……。という話。

監督デビュー作ですがすごくうまい。
3人のうち、アンドリューはスクールカースト最下層で
友達がいないし、女の子にはスルーされ、家は貧乏で母親は病気、
アル中の父や近所のチンピラや学校の脳筋に暴力を振るわれる毎日。
アンドリューと最近仲良くなった従弟のマットはカースト上位、
超能力がきっかけで仲良くなったスティーブもたぶんカースト上位。
そんな3人も、超能力で女子高生のスカートめくったり、
駐車場の車を勝手に移動したり、買い物用カートを動かしたりといった
他愛ないいたずらをして笑い転げているところはすっごく楽しそうで、
普通の3人組といった感じでした。
マットとスティーブがアンドリューのことを脱最下層させてやろうと
色々世話を焼いちゃって、青春映画でもあるんですよ。

展開ばれ

超能力を得た原因とか長々説明するとテンポが悪くなるので、
登場人物が撮影したカメラ映像という設定にして
バンバン切っていったのが勝因だなと思いました。
(終盤はちょっと無理があったけど)

監督も影響受けたって言ってらっしゃいますが
「AKIRA」と「キャリー」を足して2で割った感じ。
あと小説「クリスティーン」と「X-MENファーストジェネレーション」を足して割るのでもいいです。

強いものは弱いものを殴っていい、という世界で黙って耐えていたアンドリューに、
誰よりも強い力を得て「人間を傷つけてはいけない」というのは酷だろう。
スティーブとマットがそう思うのは、それは2人がたまたま生まれに恵まれていたからで。

でもあんなにきらきらしていたのに、人生で一番幸福だって言ったのに、
あんな風になってもだれも悪くないなんて。
うーん、やっぱり超能力はアラサーになってから!!
(この映画を見てからだと、「XFG」のエリックとか、すごい大人に思えてくる)
(高校生のアンドリューを演じた子、実は26歳ですけどね…)

興行収入は製作費の10倍はあがってるみたいだし、大成功だ!
続編とかじゃなくても、監督の次回作に期待!










2013.10.17 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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