「許されざる者」






イーストウッドの「Unforgiven(邦題:許されざる者)」
(1992年作品)のリメイクです。
登場する人物とエピソードはだいたいそのまま。
政府の人間によるアイヌ差別と迫害要素が追加されました。

悪など存在せず、善は言うに及ばず、救いはなく結末もない、
そんな世界で人殺しの主人公が、ただ立っているというような話でしたが
リメイクに際し、やや微糖気味になっている、ような気がする。

大勢の人間を躊躇なく殺したことで、
人斬り十兵衛と恐れられた旧幕府軍の釜田十兵衛は
蝦夷に逃れて妻を娶り、2人の子の父となっていた。
そんな十兵衛のところにかつての戦友が訪ねてくる。
彼は十兵衛に、娼館で男が娼婦の顔を切り刻んだという事件の話をし、
娼婦たちが男の首に懸けた賞金を山分けにしないかと誘う。

内容ばれ

柄本明さん、國村隼さん、佐藤浩市さんをはじめとする
癖のある役者さん達の演技合戦を堪能できます。
演技の質的に渡辺謙さんが損をしている。

陰惨なヒーローものは、
主人公のキャラ立てのために
悪人1、惨めな被害者の女1、聖母の女1、
惨めな仲間1、新米の若造1と大量のキャラクターを消費するのが
燃費が悪いなあと思います。

北海道の自然、大地が360度見えるような映像は美しいです。
しかし焚き火ひとつで野宿できて、
なおかつ雪の降る季節とはいつなのだ?

ラストちょっと改変。










2013.09.19 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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