「ローン・レンジャー」






ディズニーでブラッカイマーでジョニデの、
パイレーツっぽい企画をもう一丁立ち上げてみましたという映画。
過去にあったシリーズのリメイクです。
(「ハイヨー!シルバー!」というセリフは、うっすらご存知の方も多いと思います)
いまのところ興行的に苦戦しているようですが、
パイレーツシリーズよりは話が整っていて、
そしてたぶん戦略的にややブロマンスが重視されているので、
腐女子の夏休みの娯楽としておすすめです。
(1箇所だけ、直接は映りませんがカニバ表現があるのでご注意ください)
後半30分の、お金がジャブジャブとかかっていている
乗馬アクションと機関車アクションがすごくて、
スクリーンで見ないともったいないです。

あとこの作品のシルバーはスーパー馬様なので、
活躍する馬が好きな人にもおすすめ。

それからこの作品、「グリーン・ホーネット」と原作者が同じで、
なんとローンレンジャーのジョン・リードと
デイリーセンチネル社長のブリット・リードは
親族という設定らしいのですね。
言われてみればどちらも覆面をしているし、異国人とのバディものだし、
作者の主人と従者萌えが色濃く出ていて納得です。
(ションディー=キモサベと、相手のことを特別な愛称で呼ぶのも共通)
「グリーン・ホーネット」も「ローンレンジャー」も
リメイク版では白人の主人がへたれ化し、従者の方が偉そうですが。
それはまあ時流を考えると当然の改変でしょう。

関係ないですがローン・レンジャー役のアーミー・ハマーは
共演者泣かせの身長196センチ。
(ジョニデが華奢な女子サイズに見えます)
砂漠の中の泉のようなキラキラした瞳、
しかも映画製作会社アーマンド・ハマー・プロダクションズ他数社を所有する大富豪のお坊ちゃん。
漫画みたいなひとですね。

内容ばれ

もっとアホな話かと思ったら、2重の復讐の話で結構シリアスでした。
少年の頃の鳥とトント、姿が得も言われず綺麗で絵になってたな…。

老トントの話を聞く子役のメイソン・クック君、
あまりにも目が大きいので「この子は…CG…?」と思ったけど
実在しました。大人になったらどんな顔になるのか。
それから予告では峰不二子的活躍をしそうだったヘレナ・ボナム・カーターは
あまり出番はありませんでした。
登場シーン総カットされても問題ない感じの…。

トントの妄念をジョン・リードは否定し、
トントも最終的にはそれを認めましたが、
でもジョンは本当にスピリット・ウォーカーで
その魂は死なずブリットに転生し、
トントもカトーになって再び出会ったのかもしれないなーと
勝手にロマンを捏造しました…。
ちなみにジョンの甥っ子の名前はダニー・リードで
ブリットのおとんはジェームズ・リード。このあたりが親子なのかな…?

音楽がジマーだって全然気付かなかったけど、
終盤のウィリアムテル序曲が最高でした!
あれが鳴り始めてからが本番だと思う。あの盛り上がりはすごかった。
列車の中を馬が駆けたりするのって格好いいですよね!









2013.08.08 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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