「素晴らしい一日」






元カレに貸したお金を返してもらいにやってきた女性と、
その借金を返すために知人にお金を借りて回る男性の
1日を描いた韓国の映画です。

350万ウォンって、日本円にすると30万円足らずくらいなのですね。
最初はいい加減な男性の態度に怒っていた女のひとも、
方々を回っていくうちに、男性の良い点を思いだし、
刺々しかった態度も緩み始めます。
男性は、もともと育ちがよかったけれど今は落ちぶれている。
けれどそのせいか天衣無縫で、人の長所をたくさん見つけて褒め、
女性に優しく、貧乏をしていても困った人には親切です。
侮辱されても怒りません。夢を持っていて、生き生きと語ります。
人気があってみんなに好かれています。女の人にももてます。
(その代りちょっといい加減で、適当な嘘を言ったりもします)
彼のためなら、とみんなお金を快く貸してくれます。
中には生活に困っているようなひともいます。
女性は段々複雑な気持ちになります。
何も起こらない一日の、静かな話です。

私は、「こういうタイプの男の人は付き合ったりしないで、
年に数回、落ち込んだ時に会って元気をもらったり、
困った時に相談に乗ってもらったりするくらいの関係が丁度いいよ〜」
って思ってみていました。
「借金をしていて心苦しさを微塵も感じないやつは駄目人間だこのやろう」
とも思ったので、私はどうやら金に厳しいようです……。
(人には色々事情があるから借金自体は仕方ないけどさー)


終わり方が、かわいかった。

小説っぽいな、と思ったら原作は小説でした。
しかも日本の小説。








2013.06.17 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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