「中学生円山」






妄想の好きな子ども円山は、
「うちの家族は自分以外はスパイなのではないか」とか、
「うちの家族は自分以外は宇宙人なのではないか」とか、
暇さえあればその手の妄想を繰り広げていた。
やがて少年円山は中学生になり、相変わらずの妄想三昧、
近頃の彼のブームは体を柔らかくして自分のチーンを
自分で舐められるようになりたいというもの。
しかし円山の暮らす団地に、下井という謎の子連れの男が転居してきて、
円山の妄想を共有し始めたことから彼の生活に変化が訪れる、というお話。

この話の筋は、相棒のスピンオフ映画ででもやったら
歩いて映画館から出られないほどの鬱映画になったところを、
あえてのコメディ映画に、しかもその話自体をメタ的にギャグにするのではなく、
「自分の股間を舐めるために毎日柔軟自主トレに励む妄想癖のある男子中学生」
と2本支柱にしてるところが、得も言われず斬新で類を見ないと思います。
片方だけならよくある話なんですが、合わせるか!?という。

しかしながら家族や恋人、女子同士で見に行く映画では決してありませんし
私もお勧めはしません。
小中男子マインドを持つひとか、
あるいはクドカンのファンが見に行って楽しめばよいかと思います。

内容ばれ

くさなぎさんの「早く言いなよ」って台詞がすごく好き。優しくて。
この役はくさなぎさんでないとできない感じでした。
キムタクさんだとオサレサイコパスになっちゃうし、
ごろうさんとしんごさんはガチサイコパス、
なかいさんだと悲しい中年男、
どっちのテイストも出せるのはくさなぎさんだなあ、と。

おじいちゃんの歌は正直長げぇ!と思ったけど、
鬱なのに全然暗くない、悲しいのにプススと笑える
涼やかなラストでした。

「考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ!」
って台詞が先にあって、シチュエーションをあとで作ったんだろうなこれという、
不自然さが少々ありましたが、心に残る言葉です。

それにしても局部がライトセーバー状って
昔の同人誌みたいでなつかしい表現です。
最近は、なんか細部まで描くのが流行りですよね。










2013.05.24 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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