「探偵はBARにいる2」






大泉さんが探偵役を演じる、
魅力的な街ススキノを描くシリーズが帰ってきました。
この映画を見るとススキノのバーに行きたくなるなあ。
酒と雪とコートと夜と訳ありの女。
最近めっきり減ったハードボイルド映画です。

友達のオカマのマサコちゃんが殺され、
探偵は犯人を捕まえるべく故人の過去を調べるが、
彼にはさる大きな秘密があり、
政治団体から圧力がかかりはじめる、というあらすじ。

お姉さんのぱんつや裸が結構多かったが
美少年の裸もあったので、バランスはとれてる。

ねたばれ

マサコちゃんがとっても可憐でした。
真面目で努力家で、愛情が深くて、
好きな人のためにためらわず自分を犠牲にするオカマさん。
むかしの恋人にもらった薔薇を抱えてニコって笑ったところは
少女マンガのヒロインみたいだった。

脚本も監督も相棒組の人なんですね。
右京さんが花の里の前で女の子と出会う誘拐話と同じ監督脚本コンビだ。
(監督は「X-DAY」も撮ってる)

映画の高田くんは、探偵のことを好きなんだろうなあと思うのですが
(毎回バイ擁護、ゲイ擁護しているしー)
でも別にそれが成就したらいいとか成就しないから悲しいとかはなく、
心は常に泰然自若、毎日楽しく満ち足りて生きていそうで、
限りなく仏教の悟りに近い状態にいる気がします彼は。いいなー高田くんはいいなー。
生きているだけでどんどん不満を自動生成していく犯人とは真逆。

ヘイトクライムと反原発、2つは重いので片方でええよと思わなくもない。










2013.05.20 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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