「月世界旅行」 1902年、メリエスが撮った世界初のSF映画です。 そして当時は、ただ風景を写すだけ(走る機関車とか)で 見世物小屋の演目的だった映画に、 場面転換を用いたストーリーを付与した画期的な作品。 オリジナルは白黒ですが、着色したバージョンがあります。 メリエスまじ天才。 メリエスまじ天才。 映画で舞台みたいなことができんじゃね? って思われたんでしょうけども、 手本など全くない状態で作品をまとめ上げられたのがすごいです。 しかもこの画面!100年以上前のものとは全然思えない。 著作権が切れているので、写真を貼ります。 動画サイトで鑑賞する事も可能ですが、 弁士さんの音声付きの方が話が分かっていいと思います。 地球の学者たちが月へ行って、 月世界人につかまりそうになって逃げて帰ってくるという、 14分の作品です。舞台美術の完成度がすごいし、 あと、100年前の女性たちの体型が今と全然違ってちょっとおもしろい。 メリエスは「ヒューゴの不思議な発明」に登場します。 映画とは違って現実のメリエスは落ちぶれて 駅の売店で店番をして人生を終えたそうですが、 こんな天才がそんな終焉とはなんだか腑に落ちません。 2013.04.08 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |