「007 スカイフォール」






マッチョ脳映画の代表格のようなこのシリーズですが、
ダニエル・クレイグの代になってからややナーバス&ウェットになり、
今回が一番大改革だなあと思いました。(シリーズ全部は見てませんけど)

任務の失敗と大怪我による影響で酒びたりになったボンドが
職場復帰するのですが、技術の衰えや老いを意識し苦しみます。
今回の敵はかつてMの部下だった凄腕エージェント、つまりはボンドの先輩です。
彼は優しい笑顔の変態です(中の人は「ノーカントリー」のあのこわい殺人鬼の人)。
そして開発担当のQは若手の眼鏡イケメンになりました。
彼は生意気です。先輩に対してズケズケ物を言います。(中の人は「パフューム」のグルヌイユ)

歴代のQ(一番下)
http://wonderland02.web.fc2.com/movie/007/gallery/007-mmpq.html

新しいQ
http://www.telegraph.co.uk/culture/film/jamesbond/9631242/Ben-Whishaw-on-playing-Q-in-Skyfall-I-dont-even-have-a-computer.html

内容ばれ

・OPは不思議な感じでした。臨死体験映像みたいだった。
 007でなかったら、映画全部主人公の幻覚かと思うくらい。
・トルコのバイクチェイスはすごかったー!
 日本であんなことしたら屋根が落ちちゃうと思うのですが
 あっちは丈夫に作ってありますね。
・異国の市場でのチェイスシーンでは必ずひっくり返る売り物台。
・敵のモブが銃底にミッキーの耳みたいな弾倉を付けていて
 それが初めて見る形でしかもでかいので目についた。
 最初鉄アレイを付けて筋トレしてるのかと思った。
・パワーショベルを貨物列車で運ぶのはいいとして
 一切固定してないのは映画仕様なのか通常もそうなのか…。
・ニキビ跡があるじゃないかと若さを不安がられるQですが
 中の人はあれで30代なのですよね。
・あのツンツン生意気なQの声はバニかずさんがいいんじゃないかしら!
・字幕はなっちなので、妙な所が散見されました。
 ええと、老いを揶揄するボンドにMが「自分に言ってるの?」
 って英語では言ってるのに字幕では「そう思う?」ってなってた。
 そこを改変する意味が分からない。ほかも覚えてないけど色々。
・シアン化合物を飲むと主に上顎が溶けるのかな…?つまりは上に行く?
 でも助かったってことは迅速に正しい手当をされたんだよね。
 なんか同情されたのかなと思った。
・「何事にも初めてはある(ボンドの太股を撫でながら)」「初めてではないかも」
 という訳でした。露骨に手を引っ込めましたね先輩…初めてでないとだめなのか…。
・ボンドガールその1、セヴリンの扱いはあんまりではないでしょうか。
・軍艦島は遠景が使用されていて、めっちゃ日本の様式の建物なのに
 上陸するとデコラティブな様式の建物でオイーってなりました。
 エンドテロップで軍艦島だけ漢字で書かれてた。
・終盤はアルムのおんじがでてきてハイジっぽくなった。
・今回のヒロインはMであり、母を殺そうとする兄と、母を守ろうとする弟の
 血みどろの戦いでした。Mは国家の象徴でもあるのかなと。
・わたしはマロリーくんが我らのヴォルデモート卿って最後まで気付きませんでした。
・ダークナイトシリーズからの影響を指摘する声もあるそうで、
 おおなるほどと思いました。
・スコットランド、自然が雄大すぎて
 途中で車が故障したらどうするのと不安になる…。
 ハイランド地方のグレンコー、
 グレン・エティブにあるダルネス・ロッジで撮影されたようです。
 http://www.smittenbybritain.com/2012/11/dalness-lodge-from-skyfall/
 「Glen Etive」で画像検索すると、
 大きすぎてスケールが分からない写真がいっぱい出てきます。
 









2012.12.03 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





戻る