「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」






見るつもりの人は一切前情報なしで、
なるべく早く行かれたほうがいいです。
ただどえらい混みようなので、
座席券はあらかじめ購入しておいたほうがいいかも。

テレビシリーズを見ていた人なら
序と破を飛ばしてQから見ても大丈夫じゃないかな。
マリって眼鏡美少女パイロットが増えてる事を押さえてればOK。
あの開始後の「え…?」って感じがたまりませんです。

内容ばれ

さようならジュブナイル風のさわやか少年少女たち。
こんにちは無慈悲な大人と理不尽な要求に追い込まれて
全力で自閉、暴走する主人公。なつかしいエヴァ。
周囲の全ての人間にざくざく刺されるような状況で出てくるカヲルくんの、
あの甘さ優しさ美しさ。そりゃあ全力で恋するし依存するし信者になる。

冒頭の、回線がオープンになっていて状況が逐一アナウンスされるなか
マリがずっと歌っているところとか、ああいう無駄をわざわざ演出してあると
ぐっとリアルになりますね。
あとヴンダーの駆動音が怨嗟の声みたいでおもしろかった。
奇しくも「ゴティックメード」のカイゼリンと演出は同じですが
現在の地球の技術とは違う動力で動くものなら、
効果音も全く違うものに変えるのは正しい。

でも詳しくないが、あきらかにCGで描かれた部分は色味がのっぺりしていて
プラスチックのようにペラペラに見えた。
毎回同じ事を書いている気がするが、テクスチャかなにか貼れないものか。

助けたと思った少女がどう見ても別人だったリ、
服の裏に友逹の名前が書いてあるのを発見したり、
色々とサスペンスメソッドによって進行して面白かった。
ラストで解答がある訳ではないのは分かってたけど。
序と破ですっかりエグ味が抜けて監督も大人になったんだなあと思ってましたが
案外そうでもなかったです。
ただ、作品から滲んでた女性に対する過剰な恐れとファンタジーと敵愾心は薄れて
安心して見られるようになった気がします。

アスカとマリはヤクザの鉄砲玉コンビみたいでかわいかった。
リツコさんベリーショート似合ってた。マヤちゃん何があったの…。
ミサトさんアラフォーに見えない若さ。









2012.11.22 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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