「アルゴ」






1979年のイランアメリカ大使館人質事件を題材にしています。
アメリカに亡命したパフラヴィー国王が引き渡されない事に怒ったイラン国民の暴徒が
大使館になだれこみ、大使館を占拠し外交官や海兵隊員52人を人質に取ります。
(監禁はなんと444日間続きました!)
この映画では占拠の直前に脱出して
カナダ大使の私邸に逃げ込んだ6人の職員をアメリカへ逃がすため、
偽の映画企画をでっちあげ、彼等を映画撮影クルーに仕立てあげた救出作戦が描かれます。
実話を元にしたお話です。

久しぶりに、めっ…ちゃドキドキしました。
もうね本当に怖いわけですよ暴徒が。イランの人たちが。
もちろんアメリカ側の汚さ、対応のまずさも描かれますので一方的な悪役ではないです。
でも街のひとはみんな武装しているし、クレーンで死体を吊って道端にさらしているし、
あとはモヒカンバイクがいれば立派な北斗の拳ですよ。

内容ばれ

・占拠される直前、旅券に関係する道具を壊したり
 重要者類は焼却炉で燃やしたり、シュレッダで裁断したりするんですが
 全然間に合いません。そして誰もが経験するように
 急いでいる時に限って機械が詰まる。
 山積みにしてガソリンぶっかけて燃やせよーと思いました。
 そして当時シュレッダはクロスカッターではないから、
 イランの人は人海戦術で復元。
・当時「禁煙」という概念はなかった。どこもかしこも焚火状態。
 そして電話もテレビも電気スタンドも、なにもかも巨大。
 お酒は赤ワインが主流?
・市場のシーンはもう本当に怖かった……。
 勝手に写真を撮るなと怒りだしたから写真を返したら
 「俺の息子はアメリカ製の銃で殺された!」とか会話になってないの…。
 取り囲まれて分からない言語で罵倒されてね…でも同じ死ぬにしても
 暴徒に集団リンチされて死ぬのは嫌ですよね誰だって。まだ銃殺刑のほうがましだ。
・最後に本物の事件関係者の写真と、それを演じた役者、
 当時の写真と、それを参考にして撮影されたシーンが右と左に同時に出ます。
 全然似てない人と「本人出演!?」レベルで似てる人がいた。
 大使館の建物はそっくりだったけどセットなのかな…?
 クレーンの死体もそのままでした。というか当時の写真の方が数が多かった死体の。
・最後のシーンがなんかよかったです。スター・ウォーズのフィギュアが映ったりして。
 あと当時のプロジェクトが縁で
 CIAのエージェントと映画製作者の親しいお付き合いがずっと続いたとか。
・三谷幸喜さんが架空の国の話として脚本を書いたら面白そうだなと思いました。
 たぶん劇中劇の部分が長いですね。

お話自体は地味なので、こんなにドキドキするのは撮り方がうまいのだろうと思います。









2012.11.04 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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