「少女達の羅針盤」 売り出し中の女優、舞利亜はサスペンス映画の撮影のため、故郷に戻ってくる。 そこで彼女は伝説の女子高生劇団「羅針盤」の1人ではないかとスタッフから指摘される。 羅針盤はストリートから舞台を始め、劇場で大絶賛された4人の女子高生の演劇ユニットだったが、 そのうちの1人が死亡し、以降活動を停止していた。 やがて舞利亜を殺人者と糾弾する謎のメッセージが届き、 映画の脚本は舞利亜の知らない間に彼女が殺人者の役に変更されていた。 女子高生たちの演劇活動のシーンと、現在の映画の撮影パートが交互にあります。 4人のうちの誰が死ぬのか、そして女優舞利亜は誰なのか、最後まで分かりません。 内容ばれ 4人が劇団を立ち上げるパートが良かった。 特に主人公の子、腹が立つ事があったら 「ぎゃああああー」って叫んで駈け出して行って、 柵ゆさぶってバターンって倒れるあの訳の分からない情熱、 いかにも劇団を立ち上げそうっていうか、 そうでもしないと熱暴走しておかしくなりそうだった。 怒鳴るシーンになるとみんな声がキャンキャンするのはちょっと気になったけど、 どの子もいかにも地方都市の女の子って感じでした。 キャストを見たら成海璃子さんだったりしてびっくりした。 メイクや服装でかなり感じが変わりますね。 (4人の中に草刈まさおさんの娘さんがいた) どの子もそれぞれ問題を抱えていて、 どの子もいい子で、死んだら嫌だな、犯人でも嫌だなとハラハラしました。 (舞利亜はずっと後姿で、ラストまで顔が見えません) む、でも凄い漫画を描く高校生や凄い小説を書く高校生はいるかもしれないけど、 (大人が一切ノータッチの)凄い芝居・凄い劇団を作る高校生は、いないというか無理だと思う。 (カヅラカタ歌劇団とか、激しくネタ系は別として) まず自分の考えついたネタ、表現、演出方法が斬新なものか陳腐なものかは過去作品を見ないと分からないですが、 演劇は「週末に頑張って10作見たー!」っていうのができないメディアだし、 基礎トレーニング・舞台稽古・バイト(ともかくお金がいる)・学業の両立は不可能だし なによりも、すごい脚本家・すごい演出家・すごい役者という奇跡のゾロ目が年齢差3歳未満の同地域で見つかる事はまずない。 2012.10.02 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |