「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」 映画館をスルーして、DVDでも見ないつもりでしたが、 試写で見た人々がわりと褒めていらしたので見に行ってみました。 これが本当になかなか良かったですよ! 佐藤くんとアクションが良かった! 大河で岡田以蔵を演じたのが良い方向に作用したと思うのですが 剣を持った立ち姿も着物の所作も様になってました。 剣心の線の細い感じと柔らかい雰囲気が特によく出ていた。 さのすけ(青木さん)183cmと斎藤(江口さん)185cmと並ぶと さらに華奢さが際立ってよろしかった……。 原作の、いくつかの話が合体しています。 刃衛と観柳は分かった。外印はあんな人ではなかったような…。 戌亥は覚えてない。 内容ばれ 色調補正の効いたOP、のっけから凝ってました。 監督が大河ドラマ「龍馬伝」の人なのですね。 アクションの時にカメラを寄せると、 粗が隠せる反面、何をやっているのか分かりづらいという弱点がありますが、 袴着用の和服だとそうでもなかった。 上下で色がはっきり分かれていて、面積が大きいので 瞬時にどちらが誰で天地がどっちなのか判別しやすいせいかな? 剣心の格闘は剣術50%体術50%という感じ。 柔術とか、パルクールとか色々混ぜてあって面白かった。 (蟹挟って柔術だったのですね。今回調べて初めて知った) 香川さんは、歯が白くて髪のツヤツヤした岩崎弥太郎に見えました。 そういえば「龍馬伝」で佐藤くん、香川さん、青木さんは共演済みですね。 佐藤くんをさんざん拷問した役の青木さんがこの映画では相棒なのが面白い。 青木さんのさのすけはなかなか似合ってました。 斬馬刀をぶんぶん振り回すアクションシーンは、 シンケンの烈火大斬刀二刀流みたいに刃をあとで描き足してあるのかな?などと 想像しましたが、そうなると影の描き忘れを探してしまうのが人情。 見つからなかったけど。 ツッコミ ・最後に「動物虐待してません」云々の注意書きがありましたが、 何を指しているのか分からなかった。 観柳の家にいたボルゾイ?うさぎ?金魚?観柳の足をつつかされていたエステ魚? うさぎと言えば微動だにしないので最初は剥製だと思っていたのですが 映るたびに位置が違ってて、5回目くらいで動いて、 あっ生きてる!とびっくりしました。 ・鵜堂刃衛のモデルは岡田以蔵で外見はガンビットがモチーフだそうです。 知らなかった。 ・牛鍋を靴で踏むシーンがつらかった。 あと剣心が転んだとき、だんごがなくなっていて悲しかった。 観柳の家の台所の食材が全部台無しになったのも。はい、食べ物ガン見です。 ・こんな事を言うとおばあちゃんみたいですが、 ぞうきんがけのシーンで、ぞうきんドボドボだったので口がへの字になったのと、 あと弥彦が、広い板張りの道場の中央をぽつんと丸く拭き始めて、 初手天元か!そのあと円の面積を外側に向かってどんどん広げていくのか!? と思いました。今の住宅って、そういえばぞうきんがけする所とかないのかな? ロケ地一覧を見た時に倉敷珈琲館の名前があって何だと思いましたが 店の外観写真を見たら赤べこだ!と分かりました。 観柳の家は鳥取の仁風閣、刃衛との最終決戦は比叡山延暦寺のようです。 アクション監督の人に「特撮へ来なっせ!」と言いたくなりました。 2012.08.026 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |