「ジェーン・エア」 不朽の名作を映画化。 19世紀初めの英国のお屋敷と衣装の好きな方は必見。 とても素敵でした。 窓辺のソファ。手吹きガラスの陰影。豪華なドールハウス。 お花がいっぱいの庭。生垣。周囲の荒野。 お客様をお迎えするための準備の忙しさ。サロンでの退屈な談話。散歩。 逆に夜の暗さ寒さ陰鬱さ。蝋燭の明かりのまぶしさと頼りなさ。 妙にホラー風の演出が多くて、冬にいたら心を病みそうだなと思いました。 撮影はハドン・ホール(Haddon Hall)で行われたそうです。 画像検索してうっとりしました。 後のお屋敷の撮影はウイングフィールドマナー(Wingfield Manor)で。 こちらもまた違う意味で大興奮です。 古典なので反転しませんが内容ばれ ・ああうん、現代でもいるよね、電波ばかりに妙にもてる女の人… という感じ……ロチェスターくんがダーシー卿を電波にしたような人で、 牧師の人もそうですが、なぜ分かりやすく平易な言葉を使わず 宇宙からのメッセージみたいな文章でジェーンを口説く? それともあれが当時の格好良さ? ・おたくは(私も)下手な例え話が好きで会話が空転しがちですが、 ロチェスターくんもまさにそれ。 ・美男ではない設定への努力か、ファスベンダーは変な髪型だった。 ちょっと前の、稲垣ごろうさんの「その頭はやめておきなされ…」って思った髪型だ。 ・ジェーンの相続した2万ポンドってどれくらい?と調べてみましたが、 「高慢と偏見」のベネット家の年収が2000ポンドだから、 一生豪遊して暮らせる額ではないが、贅沢しなければまあなんとかくらい? ・洋服はどれも良かった。特に襟のデザインが。 ジェーンの引き取られた 学園みたいなところの制服までかわいかった。 あとレースの飾り襟ってお洒落ですね! ・胸と背中に逆三角形の布のパーツがあるとウェストが細く見えますねー。 このトリックアートは現代の服で何か応用できないものか。 ・英国にパジャマがもたらされたのは1870年だそうです。 就寝中のロチェスターくんが着ておったのはたぶんナイトシャツ。 それにしても足を見せすぎだ。 X−MENの女装とシェイムの全裸で何かが吹っ切れたのかファスベンダー。 ・あの劣悪な環境の学院は作者の通っていた学校がモデルで、 作者の姉2人がその学校で死んだってwikiに書いてあって、びびりました。 ・ヘレンの死相メイク、なぜ首までちゃんとファンデを塗ってあげないのだ! ・三銃士と同じく自分が原作を読んだのか読んでないのかウロだったのですが、 ラスト近くで「あれ?読んでないのかな?」と思った。 2012.06.08 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |