「私が、生きる肌」 びっくりオチのスペインの映画です。 見るおつもりの人は、あまりネットの情報は読まれない方がいいでしょう。 エロかったりグロかったりするので、初デートやご家族での鑑賞には向きません。 でもセンスの尖っている人と行くと、面白い議論ができると思います。 高名な医師のアントニオ・バンデラスは 妻が交通事故で全身大やけどを負い、投身自殺したという過去があった。 彼の館には現在、カメラの備え付けられた個室があり、 そこで監禁されて肌の治療を受けながら暮らす美しい女がいた。 果たして彼女は誰なのか……?というサスペンス。 オチは途中で種明かしされて、なんていうか、びっくりしますが それよりも「へ、へんたい……!?」って衝撃の方が大きいかもしれません。 うーん、でも変態でくくってしまうのもなんか違うような気もする。 内容ばれ。オチは書きませんが 勘のいい人なら分かっちゃうので気を付けて下さい。 この映画、綺麗な女の人が無理やり乱暴されるシーンが2回もあるし ポロリもあるし、全裸もあるし、性的な話なのに、 でも誰の萌えツボでもないし、男子も最後まで見てしまうと興奮できない… というところが孤高の変態映画だなと思います。 (でもこの映画で「Yes!」「Yes!」ってなってる人も世界には多くいらっしゃるのでしょう) なんていうかあのひとは、そこまで悪いことをしたようには見えなくて そこのところがモヤモヤしました。 お庭の悪さも、あれは未遂ですよね?それにあの状況では限りなくグレーだ。 対するバンデラスは、中身が犬でも豚でもOKと言いかねない勢いなので、 もうとっくに頭がおかしいのだと思う。 オチを明かしていく手順はちょっともっさりしています。 途中、これ意図したかどうかは分からないけど シリアスギャグですよね?っていうシーンが幾つかあって、 この監督の過去作品を見ようと思いました。 店員さんが百合の人なのは、もしかしてささやかなハッピーエンドのおつもりなの? 監督やべぇー!……って最後に思いました。 ところで全然どーでもいいことですが 謎の美女役のかたが36歳、 (ヴァン・ヘルシングに出てきた吸血鬼の3人の花嫁役だそうで、うわあ懐かしい) メイド役の方が66歳、 どちらも10歳は若く見えます。スペイン…食べ物とか気候に若返り効果が…? あと更にどーでもいいですが、エンドロールのブランド名の羅列がすごい。 大作映画の視覚効果欄くらいあった。パーティーシーンのドレス提供なのかな? たしかメインはゴルチエと聞いたけど。 2012.06.05 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |