「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」







日本の腐女子には「ホーモズ」と呼ばれ
海外の腐女子には「A Gay of Shadows」と呼ばれているらしい本作、
確かに凄かったです。前作よりパワーアップしてました。
観終わったあとに「あの台詞がBLだった」「あの演出がBLだった!」
「あの表情がBLだった!」「あの人物もBLだった!」と言い合ったのですが、
きりがなくて、いつまでも終わらなくて、はしゃぎすぎてぐったりしました…。
普通だったら映画を見てから二次創作されるようなハイセンスなギャグやシリアスが
もう本編に盛り込んであるので話が早いです。
腐女子友達と一緒にご覧になって、
ぜひキャッキャウフフのキラキラリフレッシュなさってください。楽しいです。
(あ、ただし物凄いシャーロキアンで前作をご存知ない方にはおすすめしない)
(ホームズは天才だけどそれ以上に女々しいヤンデレで愛が重い部分が強調されていて
ワトソンは常識人だけどそれ以上にドSの暴力亭主で破壊大魔王という新基軸なので)

ねたばれラストばれ

・美女が3人もいるのに空気である。どの人も癖のある顔立ちでとても好きです。
・しょっぱなからハグして君は痩せたの太ったのとこいつら。
・カードを額に貼って笑うワトソン君の顔、邪悪でした。
 ちょっとなんというか、酒乱の気がある…?
・結婚式で門にたたずむホームズ、水彩画のようでめっちゃ切なかった。
 でもあれたぶん背景効果も計算のうちだな。
・ホームズ系作品で一番真っ向からメアリに戦いを挑んだホームズ。
 なにしろ新婚旅行に女装で乱入して走る汽車から彼女を突き落した!
・押し倒した半裸の相手の股の間から顔を出すって、
 ルパン3世とかでよく見る構図ですが
 まさかホームズとワトソンで見るとは思わなかっ……。
・ホム&ワトが変人すぎて、それ以上の変人を演出するには
 ああするしかなかったマイクロフト。頭がスーパーコンピュータだから
 冷やさないと熱暴走するんですよね分かります。
 執事のスタンリーかわいい!というか人間でしょうか?
 変わらないというのは伏線でロボットじゃないですか?
・ノオミ・ラパスさんは口周辺が尖っていて天狗のようだ。
・モリアーティ役のひとは、教授を演じるにはちょっと地味だ。
 動作がせわしないのと、あと視線が弱い。
・「ドン・ジョヴァンニ」なんて(悪役的に)験が悪いものを見るから…。
 モリアーティくんはオペラを見る時めっちゃ口をポカンと開けている。
 教授ー!あほに見えるから口閉じてー!
・鳩に豆をやるのは手紙を飛ばしたりとか何か意味があるのかと思いきや
 単に趣味だったという!教授!くるっぽー!
・関係者自殺のあたり、ワトソン君は相手の武器の有無を確認せず
 警告もなしで発砲している。ベイカー街の狂犬とかそういう名前をつけたい。
・わざわざ音楽をかけて歌いながら、リズムに乗ってホームズを拷問し、
 しかもスピーカーで苦悶の声をワトソンに聞かせるという
 変態度でも斬新度でも5ツ星の、ミュージカル拷問!教授パネェ!
 ドラゴンタトゥーのエンヤ拷問を越えた。
・「反則だぞ!!」
 そりゃあ従順な受子ちゃんであるモランくんが
 DV攻めであるワトソンくんに敵う訳ない。どSの本領発揮やでえ。
・銃に弾を装填してワトソンに渡す所は、夫に弁当を渡す妻でした。
 スタイリッシュ内助の功。
・森を駆け抜けるシーン、エフェクトがすごくてなんだか
 だまし絵みたいだった。
・ガトリング砲の攻撃を受けている時、互いの体をめっちゃ庇ってた。
・「新婚旅行は悪かった」
 「私こそ」
 「帰らないと」
 「ああ」
 ってなんですかあの「一番愛しているのは互いで、一緒にいて楽しいのも互いだけど
 いつまでもこうしていられないのは分かっていて、苦しいけど別れなければならない…
 というのを両方とも理解しているが口には出さない」的な重苦しい演出は!!
 やめて!見てるだけで窒息しそう!
・パラパラ漫画、ホームズは絵もうまい。あの手帳、グッズで売ればいいのに。
・モリアーティ教授もホームズと同じシミュレーターの使い手だったので
 2人の頭の中でエア殴り合いが展開して面白かった。
・落ちるホームズの顔が、めっちゃ気合の入った加工っぷりで
 聖天使のように美しかったので、眉間にしわが寄った。監督?
 互いの姿を見た後で、2人とも目を閉じているのがなんとも…。

この映画を撮ったガイ・リッチー監督と
「X-menファーストジェネレーション」を撮ったマシュー・ヴォーン監督は
決別したかつての盟友なので、これきっと互いを想いながらブロマンス映画を撮ってるYO!
という通な説を推す腐女子もいらっしゃって、さすがにそこまでは考えなかったよ…と
驚いたりしております。
というか最近ブロマンス映画が多すぎるので、
「キスと本番行為なしで誰が一番ゲイっぽい映画を撮るか」
賭けが行われているのではないかと予想します。








2012.03.26 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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