「ドラゴン・タトゥーの女」







北欧の横溝正史とも言うべき、
猟奇殺人と血族と陰鬱な土地を描いたベストセラーが原作です。
ハリウッドリメイク。
私はSW版3部作を見ていて、原作は読んでません。

あらすじ
大企業ヴァンゲルグループの前会長は36年前に失踪した姪の行方を捜していた。
彼女は一族の住む島からある日突然姿を消し、現在も死体は見つかっていない。
前会長は事件の再調査をジャーナリストのミカエルに依頼し、
成功した暁には、ミカエルが出版社を去る原因となった
実業家ヴェンネルストレム不正事件の、重要な証拠を渡すと約束するのだった。
ミカエルの助手として、少年のような容貌をした
女スーパーハッカー、リスベットが現れる。

フィンチャーなので、一分の隙もない。
SW版の間延びしていた部分は容赦なくバスバス切られてます。
登場人物も整理されていて、覚えやすいように工夫されている。
(ただ予告編の出来が神すぎて、本篇を見てアレ?ってなるのは勿体ない。
あの予告編、OPでも流してほしかったなー)
ダニエル・クレイグのミカエルは、
ハンサムな顔に逞しい身体、優れた知能、でもうっかりちゃんの流され受で
モテモテでも理不尽な感じがしない。

内容ばれ

・60年代のファッションと髪型と靴とかバッグはやっぱり可愛い!
・猫!ダニエルがおやすみの挨拶に手を出したらタッチした!
 EDで「この映画で死んだ動物はいません」的メッセージが
 出てなかった気がしますが、当然大丈夫ですよね。
・コテージの窓が一重で、戸はぺらぺら。大丈夫なのか!?と思った。
 あとあんまり積雪はすごくなさそうな描写。
・エンヤ……はどうなんだろう。よくああいうシーンで
 ワーグナーがかかったり童謡がかかったりはするけど、
 エンヤはどうなんだろう。いやせめてオリノコフローは違うんじゃないかと。
・首を吊られているのにお酒のグラスを渡されると受け取ってしまうところが
 ダニエルミカエルは流され受だなあと思いました。
 原作だとあのまま本当に襲われそうになるんですよね。
 リスベットの百合シーンはあったんだから、そっちもいれてよフィンチャー!
・プリンタがエプソンだった。ロゴが2回も映った。
 インクすぐなくなるのにあんな僻地でバンバン印刷しまくって大丈夫なのか。
・女性凌辱描写はSW版よりややマイルド…?のような気がした。
 変態弁護士は微妙にへたれ風味。
 (SW版のは真面目に気持ち悪かったですがあれはハゲのせい…?)
 ハリエットだけでなく兄も奉仕させられていたとか、
 (SW版ではなかった設定。原作はどうか知りませんけど)
 やや男女平等。
・ハリエットに関する事含め、ラストあたりがかなり違う。
・終わり方がちょっと可哀想。リスベットさんがせっかくデレたのに
 ミカエル無双め……。というか北欧の交際は1対1じゃないのが基本なのか!?

興行成績は順調に伸びているようなので、2・3も作られそうですね。








2012.02.20 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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