「エグザム」







「es」や「CUBE」「SAW」と同じく、密室系です。
この映画は会議室1部屋で完結して、場面転換はしない。

ある巨大企業の採用試験の最終選考会場。
残った8人の男女が集められ、
試験問題用紙が配られる。制限時間は80分。

1.試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。
2.試験用紙を如何なる理由であれ破損してはならない。
3.いかなる理由があろうと、試験会場から退出してはならない。

以上3つのルールを破れば失格になるという。
しかし問題に取り掛かろうと用紙を見ると、それは白紙の紙だった。
というあらすじ。

ルールで禁じられていない事は何か?という模索をすぐに始める彼等は、
相当頭の回転が速い。少なくとも私より一手先の行動を取られるので
「おおー!」「なるほどー!」って一々感心できました。
なんというか、脱出ゲーム(参加型推理イベント)のドキドキ感にかなり似ている。
この映画では協力プレイをしつつ
更に他人を出し抜かないといけないので難易度が高い。

内容ばれ

触るなと言われていない、のは確かにそうなんだけど、
「警備員の身体チェック」は、
私には(日本人には?)浮かばない発想だと思った。
断りなく人の体に触れたり、所有物を探るのは抵抗がある。

現代が舞台だとばかり思っていたら、
奇病が蔓延しているという
微妙にディザスター映画っぽい設定が途中で明らかになって
えええーってびっくりしました。
でもラストのために必要かな。その設定は。

結末は力技で後味の悪さを消去していて、
若干それでもなんかわだかまるものがあったけど、
努力は買いたいと思う。

それにしても密室ものはクールだ。








2012.01.06 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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