「ヒックとドラゴン」 ドラゴンと闘うバイキングのお話。 そこの首長の息子は父親に似ないダメっこで 仲間の足を引っ張ってばかりなのですが、 ある日、自作の飛び道具が偶然ドラゴンに命中します。 あらすじはベタなのですが、圧倒的な実力で 話に引きずり込まれます。 分かりやすく、けれど絶妙に少しだけ捻ってあるキャラクター。 (父親も、父権の権化のようでありながら 息子をかなり気にかけている描写もあり、 ヒックもみそっかすキャラクタにしては異様に堂々としているし、 ここの父子はぶつかり合うのとはちょっと違う、もどかしさがある) こういう王道中の王道で、キラキラした冒険映画をジブリに撮ってほしかっ ねたばれ 「ん?」と思う部分がない訳ではない。 異種族間の相互理解の話であろうと思うのだけど ドラゴン側の譲歩が大きすぎやしないかとか。 (変な支配者に支配されるのだってドラゴンの自由だと思うのです) (支配されなくなったからといって、主食が魚になる訳でなし) (そして最後、「ペット」って言ったのがちょっと引っかかる) でももう、ものすごい腕力で頭を押されるので感動に忙しくてそれどころではない。 主人公は常識を覆す発想を持つすごいバイキングなのですが 父親から強さも受け継いでいるな、というのが ベッドから降りようとした最後のシーンで分かった。 あの表情は凄かった。 2011.10.26 サイトに掲載 2014.07.01 再掲載 戻る |