「ラスト・エクソシズム」








少年の頃から教会の広告塔役を務めてきた主人公の牧師は、
職業と割り切って教会を切り盛りしていた。
しかし悪魔払いの儀式で子供が命を落とした記事を読み、
息子を持つ親としてこれ以上子供の犠牲を出さぬよう、
エクソシズムは絵空事であるという事実を暴露するために
ドキュメンタリー映像を撮影することを思いつく、
という体裁のフェイクドキュメンタリー。

低予算ながら割とかっちり作ってあります。
しかしそのかっちりさが縛りになって、
恐さにも制限がかかっちゃったのが残念なところ。
(そのへんフリーダムすぎて怖くなかった「インシディアス」と足して2で割れ)

おちばれ

悪魔はいた・悪魔はいなかった、両方で解釈できるようになっているので、
トリックで説明のつかないことは何一つ起こってない。それはもうかっちりと。
ただ、あの3人が帰り道にカフェに寄るかどうか、
牧師が最後にどう行動するかは偶発的な出来事なので
絵の予言が的中している以上、本物だったのかなと私は思う。
(あの女の子、CGとかではなく普通に背を曲げているそうですね。スゲー柔らけぇ!)

農家に戻ったときに家の壁一面に描いてあったラクガキ、
信者たちが「これからサバトだぜイエー!」っつって
みんなで盛り上がって描いたのかしらと思うと妙におかしい。
アバダムもすぐにマッパになろうとするし
悪魔関係の皆さんはあれですね、体育会系ですね。

アメリカの田舎、やっぱ怖いわー。






2011.10.23 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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