「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」






見終わって、しりるさんと感想を述べあいましたが
開口一番の感想は矢張り「綺麗な話になってたー」で一致。
原作の醜い部分荒ぶる部分は総カットで、映画らしい整った話になっていました。
そして綺麗になった方が、オチが効果的でした。これは目からウロコ。
(少し鼻をすする音が客席から聞こえたりして動揺した。なるほどそうか)
ラストにふさわしい出来の映画だったと思います。心から!
(映画の1しか見てない人が今回のPART2を見て「終わった感」を味わうのとか、
全然ありだと思うくらいなんだかグランドフィナーレ感あふれてます)
監督に感謝。ワーナーにも感謝。

映画ねたばれ・原作7巻ねたばれ
(7巻を読み返していないので間違いがあったら済みません。気が向いたら教えて下さい)

ポタ世界の不幸はおおむね本人の不注意や傲慢や短慮で出来ており、
それぞれ覚悟の上で、あるいは後悔しながら
ペナルティを受け入れて生きていかなければなりません。
(時には死んでもペナルティが続いたり次世代に引き継がれたりもします)
例えば校長やスネイプ先生やトム・リドル母や血みどろ男爵や。
原作のスネイプ先生の失恋は(ファンの方ごめんなさい)私には自業自得だとしか思えませんでした。
あの失言。プライドとか思想の麻疹とかイジメ被害とか色々あるでしょうが
彼女が大切だったなら、あの失言だけはしてはならなかった。

ところが映画のスネイプ先生はキレイなジャイアンだった。
フランス映画のように美しく淡い恋でした。スネイプ先生は何も悪くない可哀想な青年でした。
寮が分かれてしまって、片思いの少女の傍にはイケイケの眼鏡が!…みたいな。
(あれ失敗を無かったことにして美化捏造したスネイプ先生の記憶映像だったら切ない……)
「リリーと同じ目だ」
という最強に分かりやすいセリフも入れてくれて、
リリーが死んだ夜に特別出演を果たし、ハリー入学時のフラッシュバックも入り、
映像表現無敵だな!と思いました。スピードを操作できるのが強い。
おかげさまで内容を知っていて、自業自得派の私もなんだかじーんとしました。

あと映画の校長は更に鬼畜で素敵でした……。
リリーが死んだ時のあの悪びれなさときたら!
相手の望みは何一つ叶えず、命も人生も全部巻き上げてますよね。悪魔や…。
(映画を最後まで見たら物語の全てが校長の壮大な劇場型自殺という気さえしてきた…)

石のシーン、やってくれました。
もしかしたらカットされるかなって予感がどんどん強くなっていたのですが。
「リーマスには息子がいたのに!」という説明ありがとうハリー。
先生はあまり外見変わらなかった印象。シリウスの髭と髪がツヤツヤしてました。
床屋に行ってリンスしてもらったのだな。
(あ、先生の死体は4秒ほど映ったよ!原作よりは長いイメージ!)

例によって箇条書き

・ハーマイオニーが化けている設定のベラのシーン、
 ヘレナ・ボナム・カーターの演技が上手すぎてベラに見えないくらいだった。
 まばたきがコツなのかな?クレジットが3人の次だった。大物俳優や!
 ロンママとの決闘のシーンは原作よりやや地味でした。
・ダンブルドアの妹の詳細とか、トム・リドル母の話とか
 絶対カットされると思ってましたが矢張りカットでした。
 アバーフォースが何のために出てきたかよく分からない感じになりましたが
 きっとパン(?)をくれるためなんでしょう。わあいパンだ!パンだ!
・スネイプ先生の衣装@校長バージョン、飾りが増えて長くなって
 ビジュアル系バンドみたい!
・教授陣大暴れのシーンは総カットでした。
 あすこ好きなので残念!画面的に地味だったのかな。
 そのかわりマクゴナガル先生の格好いいシーン増量だよ!
 先生、炎の魔法がめっちゃ似合ってる!
 (「この呪文、一度使ってみたかったの」石の巨人のシーンは、
 ロンママのリアクションがなくてちょっと不満。
 あすこは矢張りマダム・ポンフリーと
 無表情で前方向いたままのハイタッチだろう!と思います)
・分霊箱を破壊した後、ハーマイオニーとロンがキスするシーンがあるのですが
 背景のスリザリンの像がいい味出してました(近ごろの若者ときたらハレンチな!)。
 その直後苦しむ俺様のショットが入りますが、分かってはいても、キス→ギャー!だと
 (リア充ばくはつしろ!)に見えました。
 初キスが便所の地下というのは多少しょっぱいですね。
 というかバジリスクの死体は2巻からずっと放置かよ!不衛生だな!
・俺様の胎児のシーン、私のイメージでは古い木の装飾のゴツイ椅子だったのですが
 キューブリック風な白い宇宙的な椅子でした。あれ駅の長椅子なの?
・時々でいいのでパーシーのことも思い出してあげて下さい……。
・ロン=「男の子って時々訳分からないけど凄いわ!ところで私の彼氏ってサイコーなの!」
 ハー=「ハリーお前はよくやった。お前の気持ち分かる。お前を尊敬する」
 ラストの石の橋の3人のシーン、完全にハーマイオニーが親友ポジションで
 ロンはちょっぴりあほの子系ヒロインの立ち位置だった。
 まあこのシリーズのヒロインはロンなんだけどね。
・ルーナは最後まで妖精ポジション!可愛さ天井知らず。
・ニワトコの杖、別名ビッチの杖の所有権についてはハリー様が説明してくれた。
 火サスのラストの、犯人身投げした後の崖の上の説明シーンみたいだった。
 でも映画だけ見ていた人にはサッパリ分からないと思うけどね!
・19年後駅のシーン感無量……だったのですがジニーの老けメイクに驚愕。
 あれはちょっと自然すぎやろ!もうちょっと不自然にしないと……。
 ラストのロンに関してはハリー・ポッターへのコンプレックスを自力で克服した感が出ていて
 原作の方が好きです。(尺の問題だけどな)
・ハリーの息子が聖歌隊系美少年。どんな人物になるのかな…名前がちょっと不吉だからな。

シリーズ最終話にあたり虚脱および精神的ショックが心配な方は、
映画終了直後に突拍子もない予定を入れておくのをおすすめします。
(例えば登山とか……)
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」感想追記
(反転)
ネットで感想を見て回っていると
「ハリーの父親はスネイプ先生だったんだ!」
と考えた人が案外多い……。
違うんです……スネイプ先生の人生の報われなさは常人の理解を越えるのか。

挿入歌「リリーのテーマ」を歌ったのが久石譲さんの娘さん。
知らなかった…そしてどんな歌か思い出せない…。





2011.07.19 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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