「ブラック・スワン」



バレエダンサーの表現の苦しみをメインにした
サイコスリラーだと思っていたら割とホラーでした。
しかも爪!執拗に爪!爪!爪!監督の前世は拷問係か!?
もっそい満員でしたが、
や…これ…とりあえず初デートとかには向かないよ?
御自愛のシーン満載だし百合ベッドシーンあるし…。
隣の席のひとがまさに初デートというか
まずは一緒に映画でもという感じの男女で、
この映画に誘った方の立場を想像して冷汗出た。

小さいころからバレエ一筋の主人公は、母娘2代のバレリーナ。
バレエ団は経営の低迷を打破するために、
「白鳥の湖」を斬新な解釈で官能的に演出することを決め、
その主役には長年プリマを務めてきた年配の女性ではなく、
若いバレリーナを起用することを発表。
選考に残った主人公だが、ホワイト・スワンを演じる技量はあっても
妖艶で邪悪なブラック・スワンを表現できないという評価を下され
次第に追い詰められていく……というあらすじ。

内容ばれ(暗いめ)

・鏡を使った演出が怖かった。合わせ鏡の中に1人だけ
 少し体を斜めにした自分がいて、本体の背中を掻き毟ったシーン特に。
・こんなメンタル弱い子に趣味でないバレエをさせる母親がいかんと思う。
 というか母娘セットでカウンセリングに通うべき。
・買ってきたケーキをゴミ箱に捨てようとするシーン、
 あの母親専用リミット技、世界共通なんだ……。
・色々な業界のコーチによるセクハラが時々新聞に載りますが、
 あんな感じなんでしょうね。いやむしろフランス人なのに
 お触りで止めたところが偉いと言うべきかも。
・足の爪がタテに割れるし、深爪するし、
 ささくれ引っ張ったらビーって10センチくらい剥けちゃうし、
 もう本当になんなのよ変態!(笑)

アニメ「パーフェクトブルー」と表現が似ているのがちょっと問題になっていますね。
監督は「パーフェクトブルー」のリメイク権を持っているから問題ないとか、
いやそれはデマだとかはっきりしない。

以前、パリ・オペラ座バレエ団のドキュメンタリーを見たことがあるのですが
「小さいころから1日2時間しか自由時間がなかった」ってダンサーが語っていて
たぶん読書とかはできないし友達も作れないし、遊びに出かけるのは無理だし、
勉強も追いつくのが精一杯で、つぶしがきかない事では天下無双だなと思いました。
しかもバレエって技術的な修練は勿論、体型の維持、芸術表現の素養まで求められて、
なおかつ集団芸術であるから対人スキルも必要で、かつ頑強な精神と健康マストとか、
人間に不可能な領域のような気がしてならんです。






2011.05.27 サイトに掲載

2014.07.01 再掲載





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