「(500)日のサマー」 運命の恋を信じる男と、恋人をもたない主義の女の 500日間の話です。 時系列通りに進まずに適度にシャッフルされて進みます。 その編集&演出センスが圧倒的に良くて、 男性の脳内のシミュレーション(都合よく展開する)と 現実(かなり厳しい)が 画面二分割されて左右同時に進行したりします。 暖かい笑顔になってしまう。 他人事として見ていると、整頓されて分かりやすいです。 「あー、それ尋ねちゃだめだよー」とか 「それだったら最初から付き合わない方がいいよー」とか。 恋愛映画というよりは、 「小説や映画で描かれる恋愛なんて嘘だ! 本当は全然劇的じゃなくてロマンチックじゃなくて 面倒で鈍くさくて恥ずかしくて無慈悲なものなんだ!」 というのを、でもドキュメンタリー風でなく エンタメ的に撮った感じの映画です。 主人公もサマーも、ちゃんと可愛く撮れてる。 あ、この映画は古傷を刺激されて「うわああああ」ってなってる 社会人の男性の感想を拝読するのが失礼ながら楽しいです。 女はあまり「うわああああ」ってならないような…。 (サマーの気持ちが分かるからかな) ところでこの作品で大注目&大プッシュされた監督は、 サム・ライミ監督からスパイダーマンを引き継いで、 次回作を撮るらしいです。 作風がアメコミとはかけ離れているように見えるけど頑張れー。 また蜘蛛に咬まれる所からやるのか。 2011.08.01 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |