「ヴィレッジ」 どうやら泣きツボに当たったらしく、中盤からずっと泣いてました。 ヒロインが暗闇に向かって手を差し伸べる所から、家の中に入るまでの 流れとカメラワークと音楽が好きだ。 「シックスセンス」>「ヴィレッジ」>「サイン」>「アンブレイカブル」。 えーと、でも好き嫌いが分かれる、というのも分かります。反応がバラバラでした。 泣いている人もいれば、ずっと雑談をしている人もいた (映画館雑談星人、まだ絶滅していなかったんですね……びっくりです)。 ヴィレッジねたばれ入りまーす。 サインねたばれも入りまーす。 子供の頃、自分と倫理観の似た人だけで町を作って暮らしたい と考えていたので (他人に嫉妬ばかりしている人は嫉妬村に行って お互いに嫉妬していればいいし、 チカンはチカン村でお互いをチカンしていればいい とずっと思っていました) オチとかそういう意識なく、電波のように理解しました(笑) 弱くて優しくて暖かくて、でもそこかしこに破綻が見えているあたりも、 うん、泣きツボだったんでしょうな。 (私にはあの村が10年以上存続するようには思えない。システムが甘すぎて) 弱くて優しいものは緩慢に淘汰されてしまう。 でもホアキンとヒロインの恋愛は、そんな事とは関係なく強靱で綺麗でした。 森博嗣先生の「女王の百年密室」(小説より、スズキユカ先生が 漫画化されたものがオススメです)とモチーフはまったく同じで、 でも笑ってしまうくらい全然違う話に仕上がっているので ああ、人間って本当に頭の中身は別々なんだなあと思いました。 あ、でもマーガレット・ピーターソン・ハディックスの著書の オチをぱくったとかいう疑惑が出ているそうですね。 読んで比較したいですが邦訳はされてない模様。残念。 なんかインドの方で、超お金持ちの人々の作った 天国のような村があると聞いたことはありますが。 たぶん資産が10億20億ないと入れないんでしょうな。 (ヴィレッジも百年密室も、結局はお金が物をいってましたねそういえば) ところで監督の前作「サイン」の粗筋を人に説明しようとして 「 宇 宙 人 が 侵 略 し て く る の だ が、 バ ッ ト で 殴 っ て や っ つ け た」 と言ったら、シーンとしてしまいました。(そりゃそうだ) いや、あの映画はあんまり好きじゃないとは言え、 もっと何か違ったはず!と思ったのですが、驚いたことに 他が一切出てきませんでした。 サムネイルを残して消去してしまった模様。 残り容量が少ないのかなあ……。 2004.10.16 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |