「デビルマン」 ネットであまりにも(悪い方向に)話題になっていて 気になって仕方がないのでとうとう行きました。 酷評を5m程読んでいた私は、 どんな精神的拷問映画なんだろうとワクワクしていましたが、 そんなに…酷くは…なかったよ?……たぶん。 映画が終わったあと、後ろの席の人達が 「ひどい」「なにこれ」「最悪」と声を上げました。 劇場のトイレに行ったら、そこにいる全員が いかに役者の演技が悪いか、いかに話が不親切か、 いかに飛鳥君の髪のてっぺんがプリンになっていて みっともないかについてマシンガントークをしてました。 ……すっごく楽しかったです。祭りだー! 映画そのものよりも、その後の会話が楽しみな映画です。 友人と思わず夜中の12時まで語ってしまったよ。 ツッコミポイントが1000くらいあるよ。 腹の皮がよじれたよ。意外と初デートかオフ会向き。 飛鳥君一人称で見る話の流れ 明は好きだが他の人間むかつく。 明に構う他の人間ムカツク。 明をいじめる他の人間もムカツク。 明が人間の味方をしてムカツク。 明が一緒に人間を殺してくれないムカツク。 明が俺を怒ったムカツク。 明が死んで悲しい俺も死ぬ。 ギャルかお前は。 どうにもBLっぽいなあと思ったら やっぱり脚本は女の人で、しかし私と受攻の趣味が 全然合わないので困った感じでした。 不動君「お前は俺を騙して(デーモンにして)いた! お前は最初からサタンだったんだな!」 飛鳥君「違う! 俺は人間は嫌いだが、お前は好きだ! 生き延びてほしかったんだ!」 なんかこの会話は 「お前は食い逃げしたな!3千円返せドロボー」 「違う!俺は腹が減ってたんだ!」 と同じで、会話になっていないというか 誰が騙した理由を聞いている? 飛鳥君はもう少し人の話に耳を傾けよう。 主役の演技ですが、酷いとかそういうのより前に どうもラリルレロが苦手のようなので 脚本家さんは、気を遣ってセリフにラリルレロを 使わないようにすればいいのに……と思った。 あと、「CASSHERN」ごめん……。なんかあれ以上のレベルが あるとは思わなくて色々言ったけど、後悔している。 「CASSHERN」6億で作ったんだね。「デビルマン」の10憶は 何に消えたんだろうと不思議。 一応書いておくと、私はあんな昔にあの内容が描かれた ということで、原作漫画「デビルマン」は傑作だと思います。 2004.10.28 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |