「ドーン・オブ・ザ・デッド」



旧作を愛している私でも、「ほう!」と思ったので覚え書き。
やっぱりホラーはホラーを愛している人間が撮らなきゃ駄目ですね。
「いまなんかこゆのが流行みたいね」という精神で撮ったホラーは
ウェイトが全然乗ってなくてがっかりするやつが多いのです。

ショッピングモールに逃げ込んで、外はゾンビの群衆、軟禁状態。
という物語ですが、モールの屋上に上った元警官さんは
大きな通りを挟んだ向かいのガンショップの屋上に
やはり取り残されている店主のおやじを見付けて、
メッセージボードでコミニケーションをとります。
そのうちに状況に慣れて、ボードに差し手を書き込んで
お互いに双眼鏡で確認し合い、チェスをしたりする。
ただ、こっちはショッピングモールだからいいけど
あっちはガンショップなので食料がないのです。
おやじは日に日に痩せていく。
サンドイッチでも届けてやりたいけどビルが遠すぎる。
それである日とうとう、という。
全体の中からは小さな部分ですが、好きなエピソードでした。
(好きというか印象が強烈というか)

ところであのゾンビは1年ほど運動が可能だそうですが
その際のエネルギー源はなんだということが是非聞きたいです。
人間を襲いはするけど、食ってないし、そもそも心臓が止まっているらしいし、
体温がないから消化器官は通常の役目を果たせなさそう。
でも頭を吹っ飛ばされたら死ぬということは、命令系統は依然頭部にあるわけで
そうするとブドウ糖は最低限必要だと思うんですが、
脳ってええと、すごく燃料を必要とするよ?




2004.12.16 サイトに掲載

2011.08.08 再掲載





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