「ハウルの動く城」 邦画界の王者宮崎監督だけあって、 さすがに腕力が全然違って圧倒的でした。 今回はストーリーなどは特になく、 ハウル!ハウル!ハウル!というような内容。 設定もシチュエーションも回りの人々も、 すべてハウルを作りこむためだけにある状態で、 なんか凄かったです。 (戦争とかってあれ「戦うハウル」「傷つくハウル」「守るハウル」 を見せるだけの、完全な調味料戦争でしたね) ハンサムでフェミニストで才能があってモテモテで、 でも女の子が気後れしなくていいように、欠点もある。 不安定で傷つきやすくて弱虫(ていうかあれは躁鬱…)。 女の子に振られただけで腐って溶けちゃうヒーローって かなり斬新でした。うん。私も好きです。ハウル。 女子なら高い確率で楽しめると思う。 仕事とか、その他現実でチクショーと思う事はあっても 見ている間だけは別世界へ行ってぱーっと忘れられる。 これぞまさにthe映画!でした。楽しかった。 (でも男性が見て、「それで俺にどういう感想を持てというんだ」 という気持ちになるのも分かりますよ?) 余談1: 千と千尋以来「1作品に1塔矢アキラ」がモットーなのか? 余談2: ラストで色色ええー!と思うことがなかった訳ではない。 (なんだろうあの隣国の人のヘアスタイル。あれか? 床屋に「カブみたいな形にやってくれ」とか言ってたのか) 余談3: ハウルを見たあとパンの美味しい店で食事すると倍うまい。発見。 余談4: 見終わって出てきたらカルシファーのぬいぐるみが 各種取り揃えて販売されていて、その用意周到さにぞっとした。 余談5: やっぱり空中はミヤザキブランドに任せとけと。ていうか 他の奴は、もうやんなくていいヨという勢い。 今回は色彩といい難易度といい冒頭の空中らぶらぶ散歩が白眉かと。 余談6: 原作を読んだらまるでお話が違いました。 割とどんでん返しの大きい冒険物。 2004.12.27 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |