「スター・ウォーズEP3」



アナキンという子供は、
毎日たくさんハグチューしてやって、
毎日「愛しているよ、お前だけだよ」と言ってやって、
しっかり見守ってやって、方向修正してやって、
毎日正義とは何か説いてやって、
怒りの対象を小出しに与えて、ガス抜きしてやる……
そんな風に育てないと
駄目になっちゃう子だったんだなあと実感。
(その代わりオールラウンド天才で、体も頑強)
SW EP1〜3は、アナキンという1人の青年が、
どんな風に傷付き、迷い、怒り、泣き、美しい表情を見せ、
青春暴走し、台の上で踊り、
電波と化してゆくのかを見守る映画ですからね!
ばっちり堪能しましたよ。
特にあの首を切るところの顔が絶品な訳ですよ。

でもジェダイの基本理念がどこか仏教的で
愛する者の喪失を恐れるな。過ぎた愛情は嫉妬や迷いを呼ぶ。
それから自分の尻は自分で拭けという感じなので、
アナキン君には致命的に合わなかったんじゃないかなあと。
そう思いました。

それからアナキン、君の師匠は中年男の皮をかぶった
魔性の女だから。しかも天然だから。
もうあの気絶しているところをアナキンに抱えられて脱出中に、
落下しかけてぶら下がっている時に丁度意識がもどって、
ハっと下を見て「キャー!」っと言わんばかりの顔で
アナキンにギュッと抱きついた時は、
ルーカスが何をしたいか真剣に悩みましたよ私は……。

ライトセイバー戦は、戦闘には関係ない見せるための動きが多くて
それがダンスのように優雅です。今回特に見応えありました。
ジェダイというのは、剣に優れ体術に優れ、
フォースまで使えちゃうという超人なので、
力押しで行けば大抵の状況は打破できてしまい、
頭脳を使う機会がない。
……だから知能が退化してしまうのでは?という疑問が浮かびました。
今回のほぼ全ての戦局でのジェダイのさくせん→
単体でつっこんで行って無理矢理撃破。
こればっか。

1〜3まで鑑賞して、銀河系の悲劇の75%くらいは
オビ=ワンの天然ドジ属性と
放置プレイ癖が悪いということが分かりました。
でも許す。可愛いから。
でも私の本命はクワイ=ガンで、オビクワです。




2005.08.29 サイトに掲載

2011.08.08 再掲載





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