「ターミナル」 小国クラコウジアからアメリカにやって来たナポルスキーは、 彼の出発直後に発生した故国のクーデターが原因で アメリカには入国できず、さりとて自国にも帰れないという 宙ぶらりんな状態になり、空港での生活を余儀なくされる。 言葉も話せず、持っている貨幣もアメリカでは通用しなくなり、 やむを得ず空港内で英語の勉強をし、ファーストフード店の 無料ケチャップやマスタードで飢えをしのぎ、なんとか暮らす。 そうするうちに空港で働く人々と仲良くなり、空港内のトラブルを トンチで解決したりしているうちに人気者となってゆく。 ラストでナポルスキーの想い人が (ネタばれ) 彼を助けるためとはいえ不倫相手とよりを戻すというのは ちょっと納得いかなかったけれど それ以外はお年寄りから子供まで楽しめる映画だと思います。 私も10代の頃に見ていたら、これが全ての映画の中で 一番好き映画になったのではないかとすら思う。 でも実はそれはどうでも良くて、なにより気になったのが サイドエピソードの、女性入国審査官と青年との恋。 (ネタばれ) 青年がナポルスキーに 「彼女が休日何をしているか聞いてくれ」と頼んで、 彼女は「休日は制服を着てコンベンションに行くわ」 と答える。で青年は答えを聞いて 「トレッキーだ!彼女トレッキーなんだ!」と大興奮。 これってあれですよね「日曜日はビッグサイトに行くわ」 と言っているようなものですよね。映画のネタに出来るくらい トレッキー(スタトレオタク)って数が多いの……?? 私はナポルスキーの恋よりは、 こっちの恋のほうが断然興味ありました。 コンベンションに一緒に参加し、コスプレにいちいち驚く彼氏。 無理矢理コスプレさせられる彼氏。じっと耐える彼氏。 コンベンションに持っていく(のかな?)冊子の製本を手伝う彼氏。 冊子の中味をうっかり読んじゃって、涙目になる彼氏。 ……などなど。(タイトル「空港女」) 2005.10.11 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |