「エターナル・サンシャイン」 もし人生の記憶の中から、 恋人のそれだけを消去したら…という恋愛映画です。 脚本は「アダプテーション」や「マルコビッチの穴」のカウフマン。 彼も円の外に出る気概を感じさせる人ですが、 作品の中では私はこの映画が一番好きだ。 そう、情緒不安定で考えが浅くて変な理由ですぐ怒って、 勝手にどこかに行っちゃったり尻が軽かったり。 クレメンタインみたいな欠点を持つ女性は沢山いる。 そして腰が重くて陰気で独占欲が強くて疑り深くて でもプライドが高くてでもこっそりスケベな。 ジョエルのような欠点を持つ男性も沢山いる。 で、鬱陶しくなってきてケンカしちゃったり 言ってはならない一言を言っちゃったりも当然する訳です。 でもこう、恋人が突拍子もないことを言い出したときの 段々ドキドキしてくる感情とか、氷上ピクニックで寝そべって もうこのまま死んでもいい気持ちとか、 何気ないけどすごい嬉しい一言とか、 そういう逆ベクトルの強烈な幸福もあって、 あの両方揃っている嵐のような恋愛感情が 2時間の物語の中にすっぽり入ってました。 クレメンタインのパンツ盗んだ男がイライジャ君だったとは、 全然気付きませんでした!!イライジャ君!役を選べよ君!! 2005.11.09 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |