「プロデューサーズ」 制作費を二重帳簿で粉飾し、大儲けするために 一晩で大コケする史上最低なミュージカルを作ろうとする男2人が 「最低の脚本」「最低の演出家」「最低の出演者」を集め とうとうショーが始まるが……という話。 笑いのネタがお年寄りだったり ヒトラーだったりゲイだったり訛だったり 頭がすこしばかりアレな金髪美女(ユマ可愛かった) だったりと容赦ないので 苦手な人はやめておかれたほうがいいかもしれません。 あと、全体的に馬鹿コントノリが苦手な人も。 絶対に叩かれる最悪の脚本として、 2人はヒトラーの崇拝者が書いた本を選ぶのですが、 その劇中劇「春の日のヒトラー」が素晴らしかった。 「低迷するドイツを牽引していく強い指導者はいないかしら〜」 という歌に続いてナチ党員の服装をした金髪将校が歌う 「とうとう見つかった我等の主導者〜」 あの客全員のドン引きの表情ときたら。 そして続々と帰りかける多くの夫妻。 ところが総統が登場して歌い始めると、 みなは席に戻ります。 誰をも着席させるに足る絶妙の総統なのです。 それは、彼が はにかんでいるから。 生まれたての子犬のように、モジモジしているから。 クネクネしているから。(オカマ設定の人が演じているのです) 歌う歌は「ハイルマイセルフ(我輩に敬礼!)」 あんな複雑な演技、計算で出来るものなんだろうか。 あと、ユマはどう見ても「キル・ビル」の主役の人には見えなかったし 最後までユマ・サーマンだと気付かなかった。あれじゃ別の人間だよ。 役者さんってすごいなあと思いました。 2006.04.25 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |