「バルトの楽園」 バルトとは髭という意味で、楽園は「がくえん」と読みます。 あらすじは、第一次世界大戦中、青島で降伏したドイツ兵は 捕虜として日本各地の収容所に送られた。 最初主人公一団は久留米の収容所で どえらい劣悪な環境と虐待に苦しんだが、 次に移された先の徳島の収容所は、ものごっつ恵まれた環境の 別天地のような所だった……。というお話し。 下記内容に触れます。 板東収容所でのドイツ人達の生活がそりゃあもう楽しそうで みんなでパン作ったりソーセージ作ったり、 印刷所を作って新聞を発行したり、 日本の植物図鑑を作ったり、 機械工芸品を作って売ったり、 楽隊を作ったり、 野郎ばかりで歌を歌いながら海水浴に行ったり (↑これが1番楽しそうだった!) なんか捕虜生活いいじゃん!と思ってしまいました。 (収容所所長のマツケンがそういう主義の人なのです) なんだかんだあってドイツの人々は 楽団を作って板東の人々に第九を演奏してくれるのですが、 (それが日本で初めて演奏された第九らしいです。あ、実話映画なので) なにしろ捕虜しかいないもので、混声合唱を 男性のみのものに書き換えて歌ってくれるのですが、 男性ばかりの第九ってアニキの応援歌以外の何者でもなかったです。 いや、よい話の映画でもあったけれど、 この合唱だけでも聞く価値があるような気がする(笑)。 初めて聞いた。目玉ポーンだった。 エキストラの板東の人々が、 全員「昔風の顔立ちの人」で構成されていて いまでもこんな昔風の顔立ちの人がいらっしゃんだ!?と思いました。 CGや特撮……ではたぶんないと思う。 考えてみれば日本人の顔は短い年月でものすごく変わった。 2006.06.25 サイトに掲載 2011.08.08 再掲載 戻る |