「フォーガットン」



珍映画愛好家の間で「ズバコーン」という名で
愛されているお宝映画です。

主人公の主婦は、1人息子を飛行機事故で
亡くしたショックから立ち直れずにいた。
彼女をなんとか元の生活に戻そうとする夫と
ギクシャクしながらも慰めあい暮らす毎日
しかしある日、写真を見ると息子の姿だけが消えている。
また夫の仕業ね!と彼を怒鳴ると、
夫はかかりつけのカウンセラーを呼ぶ。
曰く「君には息子なんかいない。君は病気なんだ」

(下記激しいネタバレ)

前半のスリラー部分はまったくもって素晴らしい。
最近見たどのサスペンス映画より優れている。
役者さんの演技力も申し分ない。
しかし、何が珍映画で何がズバコーンかと言うと
この映画は犯人が宇宙の人なので、
真実を漏らしかけたり、真実に近付きすぎた人は
唐突にUFOに吸引されちゃうのです……。
室内なら屋根を破ってズバコーン。
屋外なら青空にズバコーン。
最後の方はなぜか宇宙人さんまで吸引されたりして
UFOのスイッチ壊れちゃったの?
それともイタズラで押してんの?と思いました。
チャンチャンチャンチャンチャカチャンプワ〜ン♪
とかいう変な音楽が似合う感じです。
だのに役者さんは真剣に演じてるものだから
もう本当に見ていて吹き出します。
力量に驕って、キワ題材に挑戦してスベっちゃったのか
あるいは元々コメディを撮る気満々だったのか、
どっちなんだろうこれ。




2006.07.02 サイトに掲載

2011.08.08 再掲載





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