「ヒストリー・オブ・バイオレンス」 2人の子供と妻を愛する平凡な男の平凡な暮らし。 しかし男の営むコーヒーショップに強盗が押し入り、 男がその暴漢2人を射殺したことがきっかけで 男の過去が明らかにされるというお話です。 これも演出を一歩間違えると シュワちゃん主演コメディ系みたいな映画に なっていたでしょうけれど、 どっこいクローネンバーグ。 趣味と萌えとフェチを念力封入、 窒息しそうなくらい濃い空気の映画になりました。 クローネンバーグ監督の萌えは 1.異形 2.男同士の濃密な関係 3.痛みの伴う愛 4.頭部破壊 だと(勝手に)思うのですが、 この映画には全部入ってますね(笑)。 ヴィゴ・モーテンセンさんが主演なさってますが 「振り返ったら殺人鬼の顔」とか ガラスの仮面顔負けの演技を披露して下さってました。 一時期ハリウッド超大作の主役をされていましたが、 (褒め言葉になるのかどうなのか分かりませんけど) 明らかにこういう系の役柄の方が映えていらっしゃる。 あとこの映画、何故か夫婦のプレーイが濃ゆい。笑えるくらい濃ゆい。 2006.09.20 サイトに掲載 2011.08.04 再掲載 戻る |